給湯器の交換費用の決まり方|高い業者と安い業者の違いとは?

給湯器の交換費用の決まり方 高い業者と安い業者の違いとは?

 

給湯器は10年に1回くらいのペースで買い替えるものなので、多くの人は価格の相場を知りません。価格の相場を知らないということは、相場よりも高い金額を提示されたところで気付けない可能性があるということです。

しかし、難しいのは「取り付け料を含んでいる分、安ければいいとも言い難い」という部分ではないでしょうか。給湯器を安く購入出来ても、雑に取り付けられたのでは本末転倒です。

 

この記事では、給湯器の交換費用の決まり方について、なるべく分かりやすく具体的にご紹介します。高くても仕方ない費用、安ければ安いほどいい費用…。細分化してご紹介します。

給湯器を少しでも安く購入したい方、高い業者と安い業者の違いが知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

給湯器本体の価格相場を知る

給湯器の本体にも様々な種類がある

 

まず初めに、給湯器と一口に言っても様々な種類があります。「時計っていくらする?」「車っていくらする?」と聞かれているようなものだと思ってください。

さすがに時計や車ほどの価格差はありませんが、「暖房機能の有無」「お湯張り機能の有無」「燃焼能力の高低」などによって本体価格が変わってきます

高い給湯器の定価が60万円くらいだとすると、安いものはその1/3以下です。

 

関連記事給湯器の本体価格の金額差と性能差について簡単に説明する

 

よくホームセンターのチラシやネット上で見つけた業者の施工例を見て「めちゃくちゃ安い!」と感じるかもしれませんが、もしかすると「安い給湯器の施工例を掲載しているだけ」かもしれません。

それに引っ掛からないようにするには、トータルの金額を見るだけではなく「何の機種がどれくらい値引きされているのか」を注意してみましょう。

 

給湯器本体の値引き率について

 

上記の画像をご覧ください。こちらは、ノーリツ製のガス給湯器(ふろ機能付き)です。

上からプレミアムタイプ、スタンダード、シンプルという3タイプの料金が掲載されていますが、これはあくまでメーカー小売り希望価格なので、お客さんに提示する金額とは全くの別物です。

 

ここからどれだけ値引きしてくれるかどうかは、施工業者によって異なります。メーカーから直で仕入れている場合はマージンを取られませんし、メーカーの得意先であれば仕入れ値そのものが安いことが多いです。

弊社は修理メインの会社であり、地元の工務店とのトラブル防止のため、あまり安い見積もりは出せないのですが…。大体3割~4割引きくらいで提示しています。

 

では他の工務店や設備屋さんがどれくらいの値引きで施工しているかと言うと、恐らく5割~7割引きくらいが相場じゃないかと思っています。

ネットなどを見ていると、その会社が力を入れている給湯器かどうかによっても違いますが、最安値でも7割~8割引きが最高レベルで、今まで見た最大の値引き率は82%でした。

 

本体からの値引きは安ければ安いほど〇

 

本体からの値引き率は、安ければ安いほど優秀です。もちろん新品であることが条件ですが、個人的には6割以上値引いてくれているのであれば、価格に関しては優良業者の部類だと思います。

給湯器は本体を手に入れて終わりではなく、その後の取付けも終わって使えるような状態にするまでが給湯器交換にあたるため、ここから取り付け料などを考えていかなくてはなりません。

 

しかし、取り付け作業料が無料と言われてしまうと、なんだか怖くないですか?私だったら「タダほど高いものはない」という言葉がよぎってしまい、いい加減な仕事をされないかどうか不安になってしまうのですが…。

一方で、給湯器の本体に関しては、安ければ安いほどお得です。新品の給湯器が8割引きで手に入るのであれば、間違いなくお買い得だと思います。あとは、お客さんの自宅周辺の業者事情によっても変化するので、出来れば複数社から見積もりを貰って検討してみるといいでしょう。

 

給湯器の種類によっては、どんな激安業者でも仕入れ値が高い機種もあるので、5割引きだからと言って悪徳業者というわけではありません

 

給湯器交換に必要な作業料を知る

 

ここまでで、給湯器本体に関する価格相場について説明しました。しかし給湯器を購入しただけではお湯が使えるようにはなりませんので、今度はそれを設置しなければなりません。

そして多くの人は、給湯器本体を購入した業者に取り付け作業も行ってもらうのではないでしょうか。結論から言うと、取り付け方にミスがあると故障に繋がるケースも珍しくないので、業者の責任を問うためにも技術料を値切るという発想はしない方がいいと思います。

 

ちなみに弊社の給湯器交換作業に対する作業工料は、大体3万円~5万円くらいです。給湯機能のみの給湯器なら安くなりますし、ふろ機能や暖房機能を有する給湯器だと高くなります。

あとは設置状況も重要で、簡単に作業できる場所とそうでない場所で増減します。たまにものすごく狭い場所に設置されていることがあり、取り付け作業に苦戦しそうな場所だと通常料金に上乗せする場合が多いです。

 

これに関しては、取り付け業者が持っている基準によって変わりますし、お客さん自身が額面だけで判断するのは難しいので、出来ることなら複数社から見積もりを取った方が無難だと思います。可能なら3社以上から見積もりを貰うことで、失敗する可能性は大幅に減らせます

もし2社から見積もりを貰って、作業料3万円の業者と5万円の業者だったとしたら、どっちが適正なのか判断しにくいはずです。3社以上から見積もりを貰っていれば、その判断もだいぶしやすくなるでしょう。

 

給湯器交換で発生する部材費

 

給湯器には、給湯器本体以外にも部材費が発生します。分かりやすいのが「煙突」です。これは設置状況によって必要な場合と必要でない場合があるので、給湯器には付いてきません。

しかし、万が一煙突に穴が開いてしまった場合、一酸化炭素中毒事故などに繋がってしまう恐れがあるので、原則として「給湯器を交換する場合は、煙突も一緒に交換しなければならない」というルールがあります。

この部材費でいくら請求するのかも重要で、業者によっては「今の煙突をそのまま利用することでコストを抑える」ということをするかもしれません。この場合だと確かに料金は安くなりますが、果たして優良業者と言えるでしょうか?

 

そして最近は操作リモコンが別売りの機種が増えているため、リモコンについても選ばなければなりません。しかもリモコンにも複数種類があり、性能差や価格差が設けられています。

どのリモコンを選択しているか、そしてどれくらい値引いてくれているかも判断対象になるので、なるべく見落とさないようにしましょう。

 

 

あとは配管カバーについても注意が必要です。これは給湯器配管などを隠して見栄えをよくするための部材です。

外設置であれば「直接風が当たらないようにする」などのメリットもありそうですが、屋内設置でもこれを取り付けている家庭が非常に多く、これを交換するかどうかも業者によって判断が異なります。

屋内設置で配管カバーを取り付けている場合、見栄えを気にしないのであれば全く必要のない部材です。

 

弊社では配管カバーを交換するかどうかについてお客さんに直接確認しますが、これ自体が5000円~10000円くらいするので、「見栄えのために10000円なんか払えない」という方も珍しくありません。

これも交換ありきで見積もりを出す場合と、再利用あるいは撤去で見積もりを出す場合とで、見積金額は10000円前後変わってきます。ちなみに配管カバーは機種によってサイズが異なり互換性が無い場合があるので、必ずしも再利用できるとは限りません。

 

関連記事配管カバーって必要?給湯器の下に取り付ける配管カバーの役割を説明する

 

故障時の保証や保険の有無

 

給湯器交換業者の中には「取り付けるだけ取り付けて、はい終わり」という対応をする業者も少なくありません。設置後のトラブルに際して面倒を見てくれるかどうかというのも、重要な判断要素になるのではないでしょうか。

少なくとも工事保証は付けてもらいましょう。これは「施工に問題があった場合に、それを保証する」というものです。未熟な施工業者がいい加減に取り付けた場合、それが原因で給湯器が故障してしまうケースがあります。

 

製品自体に保証があるから問題ないと思うかもしれませんが、製品保証は「ちゃんとした施工状態で使用されている」というのが条件になっているので、施工に問題があれば修理にお金が発生してしまうのです。

多くの業者は「施工が原因なのだから、ウチが責任を持つ」と言ってくれるでしょうし、それが当たり前だと思っているので、あえて工事保証の説明をしない業者も多いです。しかし一部の悪徳業者は、取り付けが終わったら知らん顔をする可能性があります。

給湯器交換において、安物買いの銭失いになるケースはこれが圧倒的に多いので、単純に価格を比べるだけでなく、注意深く見積書を観察してみてください。

 

それに業者によっては「プラス10000円で保証を付けます」と提案してくれる業者もいるため、10000円くらい高くても10年保証が付いてくるのであればトータル的にお得だったりもします。

ちなみに給湯器メーカーによって、それぞれ保険も用意されています。本来、給湯器本体には1年ないし2年または3年の保証が付いていますが、これを延長できるというものです。

当然ながら別途料金は発生しますが、故障した場合の修理費用が無料になるというものなので、加入しても損はないと思います。もし業者が保証延長を案内してくれなくても、製品保証はお客さん自身で加入することができるのでご安心ください。

 

関連記事ノーリツ製品を購入する際は「安心プランS」加入による保証延長がおすすめ!

 

まとめ

給湯器交換の費用=給湯器本体価格+作業料+部材費・その他

給湯器本体の値引き率は業者によって大きく違う

作業料は安ければ安いほど良いとも言い難い

部材費は必要分は計上されているのが望ましい

保険、アフターサービスなどの付加価値も総合的に判断すると〇

給湯器を交換する際は、複数社から見積もりを貰うのが鉄則

 

給湯器の交換は10年に1回の大きな買い物ですから、複数社から見積もりを貰って検討するのがいいです。

見積もりを見比べることで、どの業者がどの項目でどれだけ計上しているのかが分かるので、極端に部材費が安い場合などは、例えトータル金額が安くても注意すべきでしょう。

 

以下に関東・関西エリアで活動している給湯器交換業者の紹介記事を貼っておきます。

本体から最大80%引きで保証もしっかりしている業者なので、興味のある人はぜひ覗いてみてください。

 

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この記事を書いた人

給湯器や暖房機、ガスコンロ、IH、システムバス、システムキッチンなどなど、住宅設備を修理したり取付交換する仕事をしています。

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