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修理のプロが「給湯器が故障した際の直し方・修理の仕方」について語る

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給湯器が故障した際、もしかすると人によっては「自分で直せないかな?」と考える人がいるかもしれません。

実際に私自身「前に修理の人が来てくれたときに作業を見てたけど、すごい簡単そうな作業を10分くらいしただけで2万円くらい取られた」と言われたこともあるので、客観的に見てると簡単に感じる人も多いかもしれないですね。

 

結論から言うと、素人が給湯器の故障を直すのは難しいと思います。

もちろん故障の種類にもよるので、素人でも修理できるものについても併せて解説していきますが、今回は「給湯器が故障した際の直し方・修理の仕方」についてご説明します。

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給湯器の修理は基本的に部品交換

修理と聞くと「部品を分解して調整したり、配線を繋ぎ合わせたり…」みたいなことを想像する方も多いかと思いますが、給湯器を修理するとなれば基本的には部品交換のことを指します。

もちろん部品の調整で済む場合はそれで済ませたりもしますが、今は1つ1つの部品が複雑化しているため、調整で直すということは難しいことが多いです。

 

「どうしてもお金が無いから、なんとか安くならないか?」と相談されたときは、症状と故障個所によってはダメもとで部品を調整してみて、それでよければ調整料金を貰って修理完了、それでもダメだった場合は諦めて部品交換という二段階の修理にすることもあります。

ただ、調整した場合は「いいのは最初だけで、1ヶ月もすればやっぱダメだった」なんてことにもなりかねないので、基本的には部品交換の方向でお願いしています。

 

調整で済む内容の代表としては「ふろ循環ポンプのヘドロ詰まり」などは掃除してやれば直る場合が多いですし、コネクタの腐食などであれば安全装置でなければ繋ぎ直したりもしますが、原則としては部品交換です。

 

部品はメーカーでしか手に入らない

ここからが本題ですが、なぜ素人に給湯器の修理が難しいかというと、知識的な問題よりもまず「部品が手に入らない」ということを意味しています。

少し前までは自己責任というカタチで部品販売も行っていたのですが、最近になってメーカーから「部品販売の原則禁止」というお達しがあり、いくら自己責任とは言え消耗部品以外の部品は販売できないようになってしまいました。

 

前項にも書いたように、給湯器の修理は原則的に部品交換ですので、その部品が手に入らなければ修理をするのは難しいでしょう(内容によってはできるけど)。

ただ、部品販売を原則禁止しているとは言っても、それなりに力を持っている業者は部品を持っているケースもあるので、私としては「これはメーカーの建前」だとも思っています。

 

色んな設備屋を巡ったり、あるいはヤフーオークションなどで探せばいくらでも見つかるのではないかと思っていますが、そこまでの労力を割いて自分で修理をすることが結果的に得になるかどうかは、正直言って厳しいでしょう。

 

修理で最も難しいのは診断

意外に思われるかもしれませんが、実際に給湯器を修理をするとなれば国家資格などは必要なく、そのメーカーからサービスマンとして認定されているかどうかというだけの話です。

もちろん私は、給湯器外の電源をイジる時のために電気工事士は持っていますし、ガス通路部をいじるための資格、燃焼機器を設置するための資格など複数持っていますが、給湯器の中の修理だけで言えば国家資格は必要なかったと記憶しています。

 

そのため、それなりにDIYなどをやっている人や手先が器用な人、機械に精通している人なら「その部品を交換する」という部分に辿り着ければ、問題なく修理できることも考えられるでしょう。

ガス通路部とかだとガス漏れが怖いのでアレにしても、水通路部なら修理後に漏れてないかどうかは見れば分かりますし、手先が器用な人なら十分に可能です。

 

ただし「○○の部品が悪い」という判断を下すことが難しく、エラーの番号を出している部品を交換すればいいという単純な話でもないので、ここに技術料の大半が集約されているといっても過言ではありません。

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故障内容の判断方法

故障内容にもよるのですが、私たちは給湯器がどのようにして動いているかの動作チャートが頭に入っているので、エラーの内容とエラーを出すタイミングさえ分かれば、8割くらいはどの部品が悪いかを判断できます。

8割という言い方をしたのは、複合的な不具合だと厄介だというのと、たまに訳の分からない症状が出たりすることも少なくないからです。

例えばノーリツのガス給湯器でE-111という不具合内容だったとしましょう。これは初期炎非検知というエラーで、一切点火ができないというエラーになります。

参考ノーリツ製ボイラー(給湯器、暖房機)のエラー110、111、113について

 

この状態なら、まずは燃料がきているかどうかの確認ですね。

燃料がきているのが分かれば、次はガス電磁弁が開いているか(燃料がバーナーまで行っているか)。

それもクリアしていれば、点火プラグ(イグナイタ)で火花が飛んでいるかどうか。

こんな感じで、1個1個見ていきます。

 

もし「ガスはバーナーまで来てるけど、火花が飛んでいない」という状況であれば、今度は火花が飛んでいない原因を探ります。

で、もし原因が「イグナイタの不具合で、点火プラグに火花が飛んでいないから着火できない」という症状だとすれば、イグナイタを交換してやってどうなるかを見るという感じですね。

ちなみにイグナイタの交換だけで考えれば、ちょっとでもメカに詳しい人なら余裕で交換できると思います。

 

お客さんでもできる修理の内容とは?

水位リセット等の調整

よくあるのは「お風呂の湯張りの量がおかしい」という内容。

フルオートの機械でお風呂にお湯が入っている状態で停電になったりすると、このような症状が起きることがあります。

 

実際にお風呂の湯張りの量がおかしいという症状なら、お湯張りの部品が悪いことも考えられますし、水位を測っているセンサーが悪いことも考えられるので、部品交換が必要になる場合もあるのですが、中には「水位リセットであっさり解決した」という場合も少なくありません。

ちなみに水位リセットのやり方については、説明書の「故障かと思ったら?」みたいな部分に方法が載っていると思うので、やってみてください。

 

リモコンの電源が入らない時のリモコン線の調整

リモコンの電源が入らないという症状で、給湯器が外に設置されているタイプの機種だった場合、もしかすると「部品は正常だけどリモコン線が腐食している」という可能性があります。

このような場合は、リモコン線の腐っている部分だけを切り落とし、綺麗な場所同士で繋げてやれば直るでしょう。これはちょっとしたDIYに詳しい程度のレベルの人なら簡単に直せると思います。

 

ただし、ショートさせてしまうとリモコンや基板が故障してしまう恐れがあるので、実際にやる場合は自己責任でお願いします。

参考「給湯器の電源が勝手に落ちる」場合は、修理依頼の前にリモコン線をチェックしてみよう

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修理依頼をする前に取扱説明書のチェックは必須

「修理の人を呼ぶ前に取扱説明書を読んでいたら解決していたパターン」というのは意外と多いです。

このような場合は、修理内容の説明をすると大半のお客さんが「なんだ、そんなことだったのか」と思うはず。

 

そして私たちは出張経費として5000円ほど請求するのですが、単純な問題であればあるほど5000円が惜しくなります。

お客さんも嫌でしょうが、私たちも請求しづらいんです。で、実際に頭の中では「こんなんで呼ぶなよ」って思ったり思わなかったり。

 

お客さんからすれば「この程度の仕事で5000円も取ってボッタクリ商売だな」と思うかもしれませんが、私たちからすると完全にハズレの現場(修理単価が安い)だということも理解して貰えるとありがたいです。

最近はスマホにしても何にしても説明書が厚くて見る気がしないというユーザーも多いと思います。

でも、給湯器の取扱説明書って実はそんなに厚くないですし、見て欲しいのは「故障かと思ったら?」という部分なので、ここは2ページとか3ページ程度です。

 

修理の人を呼ぶ前に、お互いのためにも今一度チェックしてみてください。

参考故障かと思ったらまずチェック!!給湯器の修理を依頼する前に知っておきたいこと

 

まとめ

給湯器の部品は正規のルートではもう手に入れるのは難しい

部品交換自体が簡単そうに見えても、それが悪いと見抜くのが難しい(例外もある)

お客さん自身で解決できるパターンも少なくない

やる気になればヤフオクなんかでジャンク部品を入手して交換ということもできますが、個人的にはおすすめしません。

というのも、もしそれがお風呂回路の部品だったとして、他人のお風呂の水を追い炊きしていた部品を使うのって、なんだか抵抗ありませんか?

そうでなくても給湯器の部品は見た目では劣化を見抜くのが難しいものばかりなので、黙ってプロに依頼するのがいいと思います。

ただし、プロを呼ぶまでもないものについては、自分でしっかり対応することが大切です。

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