冬の暖房機、ガスコンロの故障などに対するリスク回避のすすめ

冬に暖房機が壊れてしまい、その修理に「最低でも1週間程度かかる」と言われ、絶望に暮れてしまうという人は決して少なくありません。

私たち修理業者は、できることなら即日修理したいという気持ちで訪問させていただいておりますが、残念ながら「部品が無い/料金の折り合いが付かない」などの理由から、訪問したその日に修理を完了することが難しいケースもあります。

 

多くの人は「なんでこんな時に故障するの…」と思うことでしょう。

昨日まで問題なく使用できていたものが、今朝になって急に動かないというのは、生活設備の宿命と言ってもいいかもしれません。

そこで今回は「冬の暖房機やガスコンロなどの生活設備の故障に対するリスク回避のすすめ」というテーマで書いていきたいと思います。

目次

即日修理できない理由

部品が無い

お客さんの中には「修理業者を呼ぶ→本日中に直してもらえる」と考えている人も少なくないのですが、基本的には即日修理というのはなかなか厳しいです。

その最も大きな理由として、修理に必要な部品を所有していないケースが多いという部分があります。

 

もちろん「壊れやすい部品、よく交換することが多い部品」などは各サービスマンが車に積んでいるのですが、それにも限界があるんです。

給湯器や暖房機1台には数十点もの部品が搭載されており、そんな給湯器や暖房機も数十種類存在します。

それら全ての機械の部品を持ち歩くというのが、非現実的と言っても過言ではありません。

 

いずれにしても「部品を持っていて、お客さんとの金額面での折り合いが付けば即日修理も可能ですが、必ず修理に必要な部品を持っているというわけではない」という点については、ご了承いただきたいと思います。

 

修理料金の折り合いが付かないケース

給湯器を修理するという場合に「修理金額がいくらになってもいいから、とにかく急いで修理して!」と言うお客さんは少ないです。

というのも、普通は「事前にいくらかかるか知っておきたい」と考えるのが普通ですし、新品を買うのと同じくらいの費用がかかるなら、修理じゃなくて買い替えるという人も多いと思います。

 

スーパーなどで値札の付いていない商品を買うのにもそれなりの勇気がいりますが、スーパーで購入できるような商品と比べて、値段的にも給湯器の方が想像が付きにくいという恐怖感もありますよね?

そういう意味では「事前に修理金額をお伝え出来ない場合」も、即日修理できない理由に繋がることがあります。

 

例えば、今この記事を読んでいるあなたが給湯器が壊れて困っているとしましょう。

初めてのトラブルで、どこに連絡したらいいかがわからず、とりあえずお家を建てた際のハウスメーカーさんに連絡を入れたとします。

そうするとハウスメーカーの方で給湯器の修理業者を手配してくれることになりますが、そこで修理に訪問した私のような修理業者にとっては、目の前で困っているあなたも、修理の依頼をしてくれたハウスメーカーさんもどちらもお客さんです。

 

この場合の多くは「修理料金は、自分にとって1番近い位置にいるお客さんにする」というのが鉄則なので、私は目の前のあなたではなく、依頼をしてくれたハウスメーカーさんに料金説明をしなくてはなりません。

すぐに担当者と連絡がつけばいいのですが、ハウスメーカーは平日休みのところが多いので、その場で料金の説明ができず「あとで見積もりを出します」というカタチになるケースが非常に多いんですよね。

 

この場合「修理金額がいくらになってもいいから、とにかく急いで修理して!」と言われれば、修理ができるケースもあります。

でも「大まかにでもいいから料金を教えてくれ」と言われてしまうと、やはり「後日、見積もりをお出しします」となってしまうという感じです。

参考修理業者が必ずしも修理料金を決めているわけではないという実態

 

リスクヘッジは重要

美容室などではお湯が使えなくなってしまうのは業務に支障をきたすということもあり、複数の給湯器が取り付けられているという店舗さんがほとんどです。

しかし、一般のご家庭で「給湯器が故障した時のために給湯器を2台付けている」という家はほとんどありません。

給湯器は安いものでも数万円以上するので、リスクヘッジと言えど複数台を所有するというのは非現実的とも言えるでしょう。

 

一方で、暖房機やガスコンロなどに関してはいくらでもリスクヘッジが可能です。

特に冬場の暖房機の故障に関しては「じゃあ暖房機が直るまで私はどうすればいいの!?凍え死ねって言うワケ!?」というニュアンスで、声を荒げるお客さんもいらっしゃいます。

 

そういう方には小型ストーブを貸し出したりしているのですが、今は非常に性能の良い小型ストーブが安価に購入できるので、万が一暖房機が故障してしまった際などに重宝するはずです。

同様にカセットコンロなんかも1台所有しておけば、お鍋をするときにも役立つでしょうし、災害などの有事の際にも使えることもありますし…。

なにより結構安く手に入るんですよ。「なにかあった時のために」という観点で、ぜひリスクヘッジしてみませんか?

 

おすすめのリスク回避アイテム

小型ヒーター

電気で動くタイプの小型セラミックヒーター

転倒時のOFF機能など安全性も抜群

持ち運びも簡単で、使用場所を選ばない

4080円(2018/12/11現在のAmazonでの販売価格)

当社で、暖房機が壊れてしまって予備の暖房機器を所有していないというお客さんに貸し出ししているのと同じタイプのセラミックヒーターです。

小型で持ち運びもできるので、トイレや脱衣所などのちょっとした暖の欲しい場所にも手軽に設置できます。

 

難を言えば出力が2パターンで、強運転か微弱運転かの2通りしかないのが残念な気もしますが、このようなタイプのセラミックヒーターが5000円も出せば購入できるので、リスク分散の意味でも所有しておくと助かることも多いと思いますよ。

石油ファンヒーターと違って換気の必要もないので、手軽に使用できるセラミックヒーターです。

 

カセットコンロ

超薄型のカセットコンロ

たこ焼き、焼肉などの使用にも最適

3450円(2018/12/11現在のAmazonでの販売価格)

イワタニから出ている非常にスリムなボディのカセットコンロです。

ガスコンロやIHヒーターの故障の際のリスクヘッジとしてはもちろん、停電時などの有事の際や、鍋パーティーなどの時にも使用できますし、非常に汎用性の高いアイテムだと思います。

 

イワタニから販売されている別売りのプレート類などを用意することで、たこ焼きや焼肉などにも対応しているので、小さなお子さんが喜ぶようなイベントにも最適と言えるでしょう。

お手入れも楽なので、1台は所有していても絶対に損はしないアイテムです。当社でも、ガスコンロが即日修理できないというお客さんに貸し出ししています。

 

給湯器と暖房機を1台にまとめることについて

割と多くのお客さんから質問されるのですが「給湯器と暖房機の2台体制の場合、1台にまとめた方がいいの?」ということはよく聞かれます。

これについてはリスクを分散するという意味では、絶対に2台体制の方がいいです。

 

ただし暖房機と給湯器を2台買うよりは、暖房機能を有する給湯器1台の方が金額的には安く、設置スペースも最小で済みますので、それに魅力を感じるという方は1台にまとめたがる傾向が強いような気がします。

個人的には絶対に2台体制の方がいいと思いますが、双方にメリット・デメリットがあるということを理解したうえで検討してみてください。

参考給湯器と暖房機の二刀流なら、無理に1台にまとめることはない!

 

まとめ

家庭用設備の故障は、即日修理できないパターンも少なくない

リスク回避以外でも、日常的に使用できる便利アイテムが今なら安価に購入可能

災害時などの有事の際にも最適

ボイラーやコンロなどの生活設備は、不意に故障してしまうケースがほとんどです。

食洗器やシャワートイレ(ウォシュレット)の故障なら、そこまでの死活問題になるということはないでしょうが、暖房機器や調理機器の故障がもたらす影響は多いと思います。

そんな時に便利なアイテムを1つ用意しておくだけでも、何かあった時の安心感は大きく変わってくるはずですよ。

リスク回避を考えたことが無かったという方は、ぜひ参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

給湯器や暖房機、ガスコンロ、IH、システムバス、システムキッチンなどなど、住宅設備を修理したり取付交換する仕事をしています。

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