不具合

取り付けて間もないのにボイラー(給湯器)が壊れた場合は施工不良の可能性も

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取り付けて1ヶ月以内とか、ひどいときには2日や3日で給湯器が壊れてしまうことがたまにあります。

何十万もする機械を買ったのに、ほんの数日で壊れられた日には、そりゃお客さんは怒りますよね。保証があるって言われても「またすぐ壊れるんじゃないか?」と不信感を募らせるのが大半だと思います。

でもこれ、全部とは言いませんけど多くは取付業者による施工不良が原因の場合があります。今回はそれについて説明させてください。

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施工不良について

施工不良とは?

機械は悪くないのに、取付方法が悪いせいで機器本体が故障してしまうことを施工不良と言います。給湯器を取付する際には幾つかのルールがあって、それを守らないと機械が故障してしまう可能性があるんです。

何が施工不良で何が新品不良かを見分ける手っ取り早い基準は、壊れた機械をそのまま新しい機械と入れ替えた時に、もう1度同様の不具合が発生するかどうかとなっています(具体例は後述)。

多くの場合で、修理のプロが現場を見ればその内容はわかりますが、レベルの低い設備屋による施工が原因となっているケースが非常に多いです。

 

施工不良は保証適用外

基本的に給湯器には1年の保証(BL品なら2年)が付いていますが、これはあくまで「通常通りの使用にも関わらず壊れてしまった場合」に適用されるものなので、施工不良は保証されません。

例えばテレビでもパソコンでも何でもいいのですが、わざと高い所から落として壊したとしても、普通は保証になりませんよね?

施工不良で壊れるということは、私たちにとってそれくらい「壊れて当たり前」というレベルの話なので、

 

 

施工不良の例

貯湯タイプの給湯機に減圧弁を取り付けない

石油給湯器の貯湯タイプには、総じて減圧弁を取り付ける必要があります。

理由についてはここでは割愛しますが、減圧弁を付け忘れると熱交換器に急な圧力変化が生じるので、ひどい時には熱交換器が変形・破裂する恐れがあります。

で、どんなにレベルの低い業者でも「貯湯タイプに減圧弁は必要だ」ということは理解しているのですが、問題なのは「減圧弁が内蔵されている機器とそうでないものが存在する」という点です。

減圧弁が内蔵されていると勝手に勘違いして減圧弁を付け忘れ、取り付けてから数日間で「給湯器から水が漏れてきた」という現場を何件か見たことがあります。

 

ボイラーを囲ったことによる排気ショートサイクル

外置きのボイラーだと無造作にしておくのが気になるようで、多くのお客さんがちょっとした屋根を付けてみたり、小屋にしてみたり…色んな工夫をしています。

ちなみに屋外タイプの給湯器は、よほどのことが無い限りは雨風の影響を受けないような設計になっているので、変に囲う必要はありません。

しかし、いくら雨水が侵入してこないとは言っても、車を屋根付きのガレージに入れることにこだわる人がいるように、給湯器もまた囲うことにこだわるユーザーも一定数存在します。

この囲い方がまずいと機器本体が故障してしまうことがあるのですが、最も心配なのは排気のショートサイクルです。囲った際に排気が出ていくための開口部を用意するのはいいとして、この開口部が狭いと排気が出て行けないという現象が起こります。

その結果、新鮮な空気で燃焼させたいのに「1度自分が吐き出した排気ガスを吸って、それを燃焼させなければならない」という事態になり、多くの場合で不完全燃焼を起こしてしまうんです。

参考「屋外タイプの給湯器を囲う」という行為はあまりおすすめできない

 

ドレン配管の施工ミス

最近徐々にシェア率の高くなってきたエコタイプの給湯器なんですが、従来型と大きく違うのは燃費だけではありません。配管も1本増えるんです。

そこからは給湯器の汗とも呼べるべきドレンが排出されます。この仕組みを理解していない業者も少なくありません(最近は少なくなってきました)。

例えばドレンは給湯器を使用するたびに常にポタポタ出てくるものなのですが、排水バルブのような感覚で施工していく業者がいるんです。そうなるとバルブを閉じられてしまうと一切の排出ができず、ボイラーがエラーを出してしまうというものです。

また、雪国で外に設置されている機器のドレン配管だと凍結予防を忘れるというケースが多く、配管から出てきたドレンが凍って蓋のような状態になり、ドレンが排出されずにエラーが出るというケースも。

【関連記事】

ノーリツ製ボイラー(給湯器)のエラー290について

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施工不良の場合の料金

施工不良の場合、責任はどこにあるかと聞かれれば「施工業者にある」というのがメーカーの見解です。

お客さんに非はありませんし、メーカーとしては新しい機械に変えたところで施工状況を改善してやらないことには同じことの繰り返しになるのが明白だからです。

我々は毅然とした態度で「保証期間とはいえ本件は施工不良によるものなので、修理費用が発生します」と説明しています。多くの場合は施工業者が支払うことになるでしょう。

ごくまれに「何とかお客さんを納得させて、お客さんから徴収して」というとんでもない業者もいますが、今でも信じられませんね(ちなみにその時は何とかしてお客さんから料金を徴収しましたが、そのお客さんは自分が懇意にしている施工業者からそうやって言われたことを知りません)。

メーカーサービスという私たちの立場は非常に弱いこともあり「いや、これはあなたが懇意にしている設備屋さんのミスが原因なんですよ」とは口が裂けても言えないので、お客さん本人は「給湯器メーカーに対しての不満を募らせる」というカタチになることが多いです。

 

施工業者は基本的には施工ミスを認めない

施工業者にもメンツというものがあり、素直に「いや~、我々の取り付け方が悪いせいでこうなってしまったようです。申し訳ありません」などの説明をしている業者は1人たりとも見たことがありません。

多くの施工業者は、お客さんに対して「なんか新品不良だったみたいなんで、次はちゃんとした機械を付けさせますからご安心ください」みたいな感じが多いですね。そして我々はお客さんに対して「アイツらの付け方が悪いんですよ」とは口が裂けても言えません。

今まで何度も本当のことを言ってやりたいと思ったことがありますが、それを言ってしまうと設備屋は困り、メーカーに「おたくのサービス(修理専門業者)が余計なことを言った」とクレームを言ってくるのが明白なので、言った方が面倒な事態になるのです。

こういうレベルの低い業者を贔屓にしているお客さんほど目が曇ってるという印象が強いですね。もちろん全部が全部じゃありませんが、我々にとっては施工業者もお客さんに当たるので、何も言い返せないという背景もあるんですよ。

 

まとめ

取り付けた給湯器が1ヶ月以内に壊れた場合は施工不良を疑おう

もちろんボイラーの種類によっては初期不具合の多い部品もあるので、早く故障したものが全部が全部施工不良というわけではありません。

しかし、普通の人は「取り付け方が悪いせいで壊れることがある」というのは見落としがちだと思うので、一応「そういうこともあるよ」という程度に頭に入れておくといいでしょう。

ちなみにそれを見分ける方法としては、修理に来たメーカーサービスが給湯器の中を直しているか、それとも給湯器の外を直しているかで判別が可能です。

あまりに酷い状況だと「仲の壊れてしまった部品を直してから施工不良を直す」ということがあるので、あくまで「給湯器の内部以外を手直ししているかどうか」を見て判断してください。

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