ボイラー修理をする機会はそんなにありません。人によっては「どこに連絡すればいいの?」と思ってしまうでしょう。
この記事では「ボイラーを修理したいと思ったら、どこに連絡するのが正解か」について、給湯器の修理をしている私が的確なアドバイスをしたいと思います。
ボイラーが自分の所有物である場合
例えば持ち家に設置されているボイラーを修理する場合や、家は借家だけど給湯器は自分の所有物であるという場合。
修理費用の負担をするのも、修理をするか交換にするかの判断をするのもご自身だと思うのですが、その場合は複数の選択肢があります。
以下ではそれぞれのメリットとデメリットについて簡単にご紹介しますね。
はじめに
ボイラーを修理する場合は「ハウスメーカー/ガス屋/設備屋/水道屋/メーカーサービス」など複数の選択肢がありますが、以下ではそれらについて簡単に解説をしていきます。
しかし、どこに連絡をしても最終的に修理をするのは「メーカーサービス」です。
もしあなたとメーカーサービスの間に別の業者が入るという場合は、中間マージンのようなカタチで修理費用が上乗せされてしまったり、その業者が一旦見に来てからメーカーを手配するというようなカタチで「トータル的な修理日数が掛かってしまう」という可能性があります。
修理するというのが確定している、あるいは「できれば修理したい」という状況であれば、1番分かりやすくて1番手っ取り早いのは、直接「メーカーサービスに依頼する」という流れです。
※ボイラー交換を視野に入れているという場合は、メーカーサービスを頼まない方が良い場合もあります(メーカーサービスは出張点検料が掛かり、交換見積もりも高いケースが多いため)。
※保証期間内の修理であれば、施工してくれたところに連絡をするのが1番スムーズです。
メーカーサービス
唯一修理業務を行っている業者
給湯器メーカーのコンタクトセンターに連絡すればOK
修理をするという選択肢になった場合は、例えどこに連絡をしたとしても最終的にこの人が来ます(例:あなた→水道屋→メーカーサービス)。ボイラーの内部を修理をできるのは、このメーカーサービスだけです。
直接ここに連絡をしていれば、修理をする場合は中間マージンを取られる可能性がなく、日程的にも最短になることが多いでしょう。
電話番号は取扱説明書にも載っていますし、メーカーが分かるならメーカーのホームページにも電話番号が載っています。
リンナイ:0120-054-321(又は0570-550-258)
ノーリツ:0120-911-026(携帯電話からは0570-064-910)
パロマ:0120-193-860
パーパス:0120-260-884(携帯電話からは03-5682-4545)
※2019/02/07現在
ハウスメーカー
家のことは全部ハウスメーカーに任せるという人も少なくない
平日休みの場合が多く、その場合は時間的なロスになる
新築物件なら、ハウスメーカーに連絡をするという人が多いです。
特に10年点検などがある場合は、どこに手を加えたかなどをハウスメーカーが分かっていた方がいいと考えるお客様も多く、家を購入してから10年以内ならハウスメーカー経由で修理依頼をいただくことも多いですね。
ハウスメーカーにとって見れば、あなたは自分の会社から家を買ってくれた超が付くほどのお得意様ですから、クレームになりそうな内容の故障(例えば設置してから2年ちょっとしか使用していない等)の場合は、あなたに代わってメーカーに文句を言ってくれることも多い、頼もしい存在です。
ただしハウスメーカーは平日休みであることが多く、その場合は「ハウスメーカーに修理依頼→担当者が出勤→メーカーに連絡→メーカーとお客様で日程調整」というカタチになるので、時間的なロスが生まれてしまうかもしれません。
ガス屋、ガス会社
ガスに問題がある場合はここで解決する
1回点検に来てからメーカーサービスに話を振る場合、時間的なロスが生じる
もしあなたが使用しているのがガスボイラーであれば、契約しているガス会社に連絡するというのも1つです。
ちなみにボイラーの故障は機械そのものが故障していたというケースがほとんどですが、中には「機械は正常」というパターンがあります。
ガスボイラーには「メーターでガスが遮断されていただけ」という場合があります。この場合、メーカーサービスなら出張点検料が発生しますが、ガス屋さんなら免除してくれるケースも多いでしょう(出張料くらいは取られるかも)。
一応ガス屋さんもガスのスペシャリストということで、ボイラーの中身のことは分からなくても現場には顔を出してくれることが多く、この場合は「軽く顔を出してから、メーカーを呼ぶ」という判断をすることがあり、そうすると時間的なロスが生まれるかもしれません。
ガスボイラーをリース契約している場合は、恐らくガス会社が修理費用を持ってくれる契約になっていることが多いと思うので、この場合はガス会社に連絡しましょう。
設備屋、水道屋
水回りに問題がある場合はここで解決する
1回点検に来てからメーカーサービスに話を振る場合、時間的なロスが生じる
ボイラー、キッチン、バスルーム、トイレ等々…。水回りのスペシャリストです。
ボイラーの内部を修理することはできませんが、詳しい人なら「給湯器の故障じゃない『蛇口やシャワーからのお湯がぬるい』という症状は直せる」と思います。
※もしあなたが困っているボイラーの故障内容が「シャワーがぬるい」等なら、もしかしたらボイラーの故障が原因じゃない可能性があります。
技術、修理費用などは業者による当たり外れが非常に大きいので、もし「お世話になっている設備屋・水道屋がいる/親戚や知り合いがやっている」という場合なら、費用的な面でも頑張ってくれる可能性も。
ちなみにボイラーの交換を視野に入れている関東・関西地方にお住いの方は、いえすとでお見積りを取ってみるといいでしょう。安くて保証も付くのでおすすめです。
関連記事関東エリア・関西エリアで給湯器の交換をするなら「いえすと」が激安!!
賃貸物件なら大家さんか住宅管理会社へ
賃貸物件の場合、多くは大家さんか住宅管理会社に連絡すればOKです。
厳密にいうと契約内容によりますが、多くの場合は大家負担となっており「入居者の過失ではない自然故障なら、入居者がその費用を負うケースはほとんどない」と思います。
住宅管理会社に連絡がつかなかったからと言って自分で業者を手配してしまったりすると、後々修理にかかった費用を保証してもらえないケースが出てくるかもしれないので、賃貸物件の場合は迷わず管理者へ。
関連記事損をしない為に「賃貸物件で給湯器を修理する時(故障した時)にどうすればいいのか」を説明する
まとめ
修理優先ならメーカーサービスが分かりやすくておすすめ
保証期間内の不具合は施工店へ
交換優先ならメーカーサービス以外の複数社から見積もりが妥当
賃貸物件なら大家、管理会社へ
私はとあるメーカーサービスに勤務していますが、途中に別業者が入ると、中間マージンの関係で「お客様に直接料金説明ができない」ということを数えきれないほど経験しています。
あるいは、お客様に料金説明をする前に「うちの請求額は3万円なんですが、お客様には何と説明すればよろしいでしょうか?」と中間の業者に確認してから、お客様に説明をするケースも多いです。
業者によっては35000円という場合もあれば4万円という場合もあったり、もちろん「ウチの取り分は考えなくていいから、そのままお客さんに喋ってOK」と言われる場合もあります。
いずれにしても最短で最安値でボイラーを修理する場合は、メーカーサービスに直接連絡するのがベストです。
ただしボイラー交換の場合は、メーカーサービスは値段的に高い傾向が強いので、それ以外の複数社から見積もりを貰って検討することをおすすめします。
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