このページではノーリツ製給湯器のエラーE312について、考えられる内容と対策について解説していきます。E312はふろサーミスタのエラーで、ふろ温度で以上に高い温度が検出された場合に表示されることがあるエラーです。
ここで紹介する事例はあくまで「このような内容であることが考えられる」というものであり、絶対にそうだというわけではありませんのでご了承ください。
ノーリツ製給湯器 E312のエラー内容
E-312:ふろサーミスタ異常
ふろ回路には水温を計るための「サーミスタ」と呼ばれる部品が取り付けられており、それによって浴槽内のお湯を設定温度に仕上がるようになっています。E312はそれが明らかに温度がおかしいと検知された場合に検出されるエラーです。
例えば常識の範疇を超えた温度のお湯を浴槽内に入れて追い炊きしたりすると、給湯器が「こんな熱いお湯に入る人間っていないよな?」ということでE312を出したりします。わざと浴槽内に熱湯を入れて追い炊きすると出るようなエラーです。
E312で考えられる不具合の内容
- ふろサーミスタ自体の不具合
- ふろ配管詰まり
基本的にはあまり見ないエラーですが、ほぼ上記2点のどちらかだと思われます。サーミスタに不具合があって正常な温度なのに異常な温度だと検出してしまっているケースか、あるいはふろ配管に詰まりが生じているせいでちゃんと循環することができず、過剰に熱交換されて実際に異常な温度になっているケースのどちらかであることが多いです。
意外と多いのが、美容に良さそうな乳白色系の入浴剤をしようしたことによってサーミスタを入浴剤成分が覆ってしまい、ぬめりなどが付くことによってサーミスタが正確な温度を検出できないというパターンです。
にごり系の入浴剤などを使用したことがある方ならお分かりだと思いますが、お風呂を掃除する際に浴槽内がぬめぬめした状態になりますよね?あれと同じことが給湯器内でも起こっています。浴槽は洗剤を使ってブラシでこすればキレイに掃除できますが、給湯器内部となると簡単に掃除できないのでそれによって不具合が生じてしまう可能性があるというわけです。
E312が表示されたときの対処方法
実際のお湯の温度がどうなのかを確認する
まずはお風呂を追い炊きした時に、ボイラーで温められてきたお湯が正常なのか異様に熱いのかが一つの判断基準になるでしょう。循環口に手を当てたときに手を当てていられないくらい熱いお湯がでてくるのか、手を当てていられる程度のお湯なのか。
前者なら浴槽~給湯器内のどこかに詰まりが生じているため、それを取り除く必要があります。後者ならサーミスタや電装基板など部品自体に不具合が出ている可能性があり、調整で済むか交換になるかは状況次第です。
もし「乳白色系の入浴剤を使ったことに心当たりがある」とか、あるいは「お風呂のフィルターがゴミだらけで浴槽のお湯を何日間も使用している」などの状況である場合は、市販されている配管洗浄剤で掃除するといいかもしれません。それでも改善しなければ修理業者を呼ぶ必要がありますが、配管洗浄剤はホームセンターなどで1,000円以下で買えるので、ダメ元で試してみる価値はあると思います。
E312の修理金額の目安
- 考えられる故障部品:サーミスタ、電装基板、循環金具、追い炊き配管
- 修理参考料金:15,000円~60,000円程度(税込)(出張費:上限3,300円+故障診断料を含む)
サーミスタのみの交換で済むなら15,000円以内で済む場合が多いですが、追い炊き配管の詰まりが原因だとすれば程度に応じて修理費用が増えていきます。
もし簡単な配管洗浄で済む場合にユーザー自身でやれば1,000円程度ですが、修理業者がやると出張料と作業料が加わって10,000円~20,000円程度になることが多いので、まずはご自身でやってみることをおすすめします。
ノーリツ製給湯器のエラーE312 まとめ
- 給湯器のエラーE312はふろサーミスタのエラー
- サーミスタの不具合、追い炊き配管のメンテナンス不足が原因になっていることが多い
基本的にはあまり見られないエラーですが、たまに見る場合は石油給湯器の標準タイプでメンテナンス不足のケースか、濁り系入浴剤を使用した後から調子が悪いというケースがほとんどです。
特に入浴剤使用後から調子がおかしい場合は、すぐさま洗浄剤を使用して配管洗浄すれば改善することが少なくないので、思い当たる部分があるという方はぜひお試しください。
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