新型コロナウイルスが流行りだしてから約2年ほどが経過しました。ワクチンの普及もあってか感染者数はだいぶ減ってきたように思いますが、実は住宅設備業界は戦々恐々としていまして…実は給湯器部品が不足しています。
ハッキリ言って「機種を選ばないのであればまだ在庫はそれなりに…」という感じなのですが、人気のある機種やそもそも製造数が少ない機種に関しては在庫が不足しており、これはもう早い者勝ちという状況です。
今回はコロナ禍において感染者数が減った今こそ、給湯器を早めに交換・買い替えすることをおすすめしたいと思います。
コロナ禍の影響による給湯器部品の不足
いつも以上に納期が掛かるという状況
急速な新型コロナウイルス感染拡大等の影響により、部品サプライヤーの生産に支障が生じております。これにより、一部商品において、ご希望納期での対応ができなくなっております。多大なるご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございませんが、全社をあげて早期解消に努めて参りますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
弊社製品の納期遅延に関するお詫びとご案内 – NORITZ
新型コロナウイルスの急速な感染拡大の影響などにより、サプライヤーの生産に支障が出ているため、下記商品のご注文につきましては、通常より納品までにお時間をいただく状況となっております。ご関係の皆様には多大なご迷惑をおかけし誠に申し訳ございませんが、ご理解の程よろしくお願い申しあげます。
弊社給湯器・浴室暖房乾燥機 納期遅延に関するお詫びとご案内 – Rinnai
ガス給湯器の二大メーカーと言えばノーリツとリンナイですが、この両者が公式サイトにて「給湯器の納品に時間が掛かっている」と警鐘を鳴らしています。私も各家庭を回って給湯器を修理・交換する仕事をしていますが、ちょっと前に海外でコロナのロックダウンがあった時に業界では「これやばいんじゃない?」って話をしていました。
そして9月あたりから徐々に界隈の声が大きくなりはじめ、今は結構まずい状況です。まずいとは言っても実際にはまだ余力がある状況ではあるんですが、最近はヤフーニュースなんかでも「給湯器の在庫不足」をテーマにしている記事なんかも出ていて、それで焦ったユーザーによる駆け込み需要が急速に増えることが予測されます。
給湯器の修理部品も一部入手困難
「注文した給湯器本体が入ってこない」という状況なんですが、それと同時に給湯器の部品も一部入ってきません。つまり故障箇所によっては修理も難しいという状況です。
実はこれは給湯器だけじゃなくてトイレの洗浄機やガスコンロ、IH、食洗器など住宅設備のほとんどに言えることなんですが、そもそも世界的に半導体が不足しているせいで電装基盤をはじめとする電子部品の供給が追い付いていないように思います。
なので今現在、使用期間が10年を超えている給湯器を使用していて「今使っている給湯器の調子がちょっとおかしいかも…」っていう人は、プロに点検をしてもらうのがおすすめです。というか修理よりも交換・買い替え前提で動いたほうが良いかもしれません。
給湯器の機種によっては今注文しても納期が一週間以上かかります。そしてそういう状況であることが最近はネットニュース等でも取り上げられるようになってきているので、寒くなってきたことも相まって需要はもっと増えていくはずなので先手先手の行動を心がけてください。
給湯器を安く交換・買い替える方法
給湯器の寿命は7年~10年
給湯器の寿命は7年~10年です。実際には使い方やトータル燃焼時間などに大きく影響を受けるので、一概には言えませんが「1日1時間の使用で10年」というのが一つの設計基準になっています。
普段なら「使用開始から10年が経っていても、軽度な修理であれば一度くらい修理しても良いのでは?」という考えで修理をさせてもらっているんですが、コロナ禍においては少し状況が異なっており、特にこの冬に関しては「調子がおかしくなっている給湯器なら完全に使えなくなる前に交換・買い替えを検討してみては?」という考えです。
特に耐用年数に差し掛かっている給湯器、耐用年数を超えて使用している給湯器については、まだ壊れる前に少しアクションを起こしても損はないでしょう。それくらい新しい給湯器を手に入れるのが困難な状況になってしまうかもしれません(現に片足を突っ込んでいるような状況です)。
給湯器交換をする際に失敗しないためのポイント
- 必ず複数業者を比較・検討すること
- 見積もりは現場を実際に見てもらったうえで書面で残しておくこと
- 現在の給湯器と同等でいいのか、新しい要望はないかを相談すること
私が給湯器の修理で回っていてお客さんからの声で感じることは、給湯器交換で後悔している人の多くは時間的に余裕がないせいで失敗しているという点です。多くの人は給湯機が故障してしまい、お湯を使えない状況で交換・買い替えを検討し始めるので「一刻も早くお湯が使えるようになりたい」という弱みを持ったまま検討しています。
そのためろくに給湯器交換業者を比較することなく、最初の業者で決めてしまっているというケースが少なくありません。お金に困っておらず「少しくらい高くてもいいから早く取り付けてほしい」というならこれも問題ないのですが、値段的に少しでも安く取り付けたいという場合は絶対に複数の業者を比較しましょう。
ただでさえ給湯器やトイレなどの住宅設備を扱う業者の中には、高額修理や粗悪な施工をする悪徳業者が定期的に出没しているので注意してください。
給湯器交換はどこに頼むのがベスト?
結論から言うと、給湯器交換を請け負っている業者の実力と費用はまちまちです。私があなたと同じ地域に住んでいるのであれば「〇〇は安くて良い仕事をしてくれますよ」って教えてあげられるのですが、さすがに他県のことまでは詳しく分かりません。
いずれにしても定期的にポストに広告を投函したり、マグネットに広告を付けて投函しているような水道業者にはあまり良い話を聞かないので、そのあたりには注意した方が良いと思います。全部が全部悪徳業者というわけではないにしても定期的にニュースになったりしているので、頼るのであれば「あくまで候補の一つ」という接し方がおすすめです。
- ガス給湯器なら地元最大のガス会社
- 地元の指定工事業者
- ネットで依頼できる施工業者
基本的には上記のどれかになるんじゃないかと思います。ガス給湯器の場合で地元最大のガス会社に頼むのであれば、少なくとも詐欺に遭うことは考えにくいです。それにガス会社は「ガスを使ってもらうだけで利益が見込める=給湯器の施工から無理をして設ける必要はない」という気もするので、少なくとも吹っ掛けられることはないでしょう。
地元の優良業者が分かれば一番良いのですが、一般ユーザーがそこまでの情報を持っているとは思えないので、各自治体のホームページに掲載されている指定工事業者を当たってみるのも一つです。宅地内の給水装置・排水設備は、指定工事業者でなければ工事ができないので、最初から詐欺ありきで活動している業者はいません(実際にはたまにいるんですが確率はぐっと減らせます)。
ネット業者はメーカーから直接本体を仕入れている場合、最大80%以上の割引があったりして安いです。当ブログでおすすめしているのは4社ですが、どれもエリアが限られているので注意してください。もしお住まいの地域がエリアに対応しているのであれば、候補の一つとして見積もりを依頼してみることをおすすめします。
まとめ
2021年11月現時点での給湯器の納期は少し心配になるレベル
年末にかけて需要は高まる一方
お湯が使えなくなるリスクを考え、先手先手の行動がおすすめ
毎年11月頃から繁忙期で、特に何もなくても長ければ一週間待ちということがあります。しかし今年はそれに輪っかを掛けたような状況で、即日の修理・交換が難しくなることが予想されるでしょう。
まだ使用できている給湯器を交換に踏み切るのは勇気がいることですが、壊れてしまってから「新しい給湯器が来るまで一か月待ちです」と言われてしまうことを考えたら、すでに耐用年数を超えている給湯器は交換を前提に動き出してもいいような気がします。
\ 最大91%値引き /
コメント