4人家族で16号のガス給湯器を使用しているご家庭も沢山あります

ガス給湯器の買替を検討しているお客様から「ウチは4人家族なんだけど、16号のガス給湯器だと不便に感じるかしら？」という質問をされました。

そのお客様は給湯器を買い替えるにあたって自分なりにインターネットを駆使して色々と調べていたようなのですが、給湯器メーカーの公式サイトにて「4人家族なら24号がおすすめ」と書かれていたのを見て不安に感じてしまったそうです。

そこで今回は、4人家族で16号の給湯器を選択するのは間違った判断なのかどうかという部分について、なるべく分かりやすく解説していきたいと思います。

ガス給湯器の号数による違いについて

リンナイ

号数（能力）について － エコジョーズの基礎知識 － リンナイ ガス給湯器の製品に表記される"号数"。どのように製品を比較し、自分にあった給湯器を選べば良いのか。給湯器の能力を示す、号数とその選び方についてご説明します。

こちらはリンナイの公式ホームページで解説されている「ガス給湯器の号数の違い」についての資料です。

 

ガス給湯器の号数とは給湯器の燃焼能力を表した数値で、水温+25℃のお湯を1分間に何リットル作れるかを表しています。単純に数字が高いものの方が燃焼能力は高く、給湯器の本体価格も高いです。

家庭用の給湯器は16号、20号、24号の3パターンで、ホテルに取り付けられるような業務用の給湯器だと50号だったりしますし、風呂釜と呼ばれる種類のものは10号前後だったりもします。

関連記事ガス給湯器の号数の違いで何が変わるのかを簡単に説明する

 

4人家族で16号のガス給湯器を使用すると…

16号のガス給湯器を使用している4人以上の世帯数

実際に「4人家族で16号のガス給湯器を使用している世帯数」を見てみると、私の体感上かなり多いように思います。

ハッキリした統計はありませんでしたが、毎日修理に回っている当社のデータ上は16号を使用しているお客様も非常に多く、4人以上の家族だからと言って24号を選択しているという人ばかりではありません。

 

結局のところ不便に感じるかどうかというのは主観なので、24号や20号からのダウングレードであれば「以前の給湯器よりも性能が悪い」と感じるかもしれませんが、16号のガス給湯器に慣れていれば特に不都合を感じることはないはずです。

ちなみに私が実家に暮らしていた頃は4人家族で20号の給湯器を使っていましたが、24号にしたからと言って素人目線で実感できるレベルの便利さは感じなかったと思いますし、16号でも同じだったと思います。

 

同時に使わなければ不便さは感じない

上の方でも軽く触れたように、ガス給湯器の号数は「水温+25℃のお湯を1分間にどれくらい作れるか」を表しているのですが、お風呂にお湯を張ることを考えたらトータル200リットルくらいのお湯が必要になるので、4号程度の差でそこまで不便に感じるということは考えにくいです。

 

では、いつ不便に感じるかというと「お風呂を追い炊きしながら複数個所でお湯を使う時」となります。

お風呂を保温しながらシャワーを使い、台所でもお湯を使うということが重なった時に、不便を感じてしまうかもしれません。

 

この時、温度は一定なのですが出湯量が少なくなってしまうので、シャワーを浴びている人にとっては煩わしく感じてしまう可能性が高いです。

年頃のお子さんでもいない限りはいくらでも融通が利くのではないかと思いますが、一応不便さを感じる瞬間があるとしたらこの程度だと思います。

 

ガス給湯器の号数の違いによる価格差と機器寿命、修理費用の差について

ガス給湯器の号数の違いによる価格差

ガス給湯器の16号、20号、24号を比較すると、本体定価で約20000円～30000円の金額差が設けられています。

これはあくまで定価での金額差なので、本体値引き後の金額差はほとんどない(思ってる以上に小さい金額差になる)と思われます。

 

「1円でも安くしたい！」というほど切羽詰まっているなら話は変わってくるでしょうが、仮に値引き後の本体価格が10000円だったとしても、この先10年くらい使用するものの価格差が10000円と考えると1年1000円の差です。

それを考えると、今までより不便になってしまう可能性を考えたらダウングレードはあまりおすすめしません。

 

ガス給湯器の号数の違いによる機器寿命の差

号数の差によって大きく機器寿命や耐用年数が変わってくるということはありません。

やはり使用頻度やトータル燃焼時間などに大きく左右されるので、24号の方が壊れやすいとか16号の方が長持ちしにくいとかそのようなことはないです。

 

ガス給湯器の号数の違いによる修理費用の差

ガス給湯器の機種にもよるので一概には言えませんが、基本的に号数の差は「バーナー部分に入る空気量」などによって燃焼力を調整しているので、部品の代金も同じ物が多いです。

ファンモーター等は号数が大きいものほど高かったりもしますが、やはり機種によって同じだったり、差があっても1000円～2000円程度だったりしますから、そこまで意識するほどの差はないように思います。

 

まとめ

メーカーとしては少しでも燃焼能力の高い給湯器を使用してもらった方が満足してもらえると考えているので、誰かがお風呂に入ってシャワーを使っている際中に追い炊きをしたり、台所でお湯を使う可能性があるなら24号をおすすめします。

個人的には16号～24号まででそこまで大きな金額差はないので「今使っている本体と同等のものを選ぶのが無難なのでは？」というのが本音です。

 

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