ふと給湯器のリモコンを見ると「電源が切れている/表示部分の液晶が暗くなっている」ということがあります。「触っていないのに勝手に電源が切れた?」と思う人も少なくないようです。
結論から言うと給湯器には節電機能が搭載されており、初期状態ではこの節電機能がオンに設定されているケースが多いので、何もいじっていなければ「一定時間操作をしない→リモコンの表示が消える」ということがあります。
もちろん給湯器が故障してそうなっている可能性もありますが、給湯器リモコンの電源が勝手に切れている(表示が消えている)からと言って、必ずしも給湯器の故障とは限りません。
この記事では、
- リモコン表示が消えてしまう原因が設定上かどうかを確認する方法
- リモコン表示を消さないようにするための設定方法
- リモコン設定に問題が無く、それでも勝手にリモコンが消えてしまう場合の考えられる故障内容
以上の3点について、ご紹介したいと思います。
給湯器リモコンの節電機能の確認方法
冒頭でも軽く触れましたが、最近の給湯器のリモコンには「節電機能」が搭載されています。これは「一定時間リモコン操作をしなかったり給湯器が動作しなければ、リモコンの時計表示や温度表示が消える」というものです。
この機能を知らない人は「何も触っていないのに、電源が勝手に切れた!」と感じてしまう人も少なくありません。リモコンの種類などによっても変わるので全てがそうだとは言い切れませんが、基本的には「節電モードが機能していても、電源ランプは点灯している」ことが多いです。
電源ランプが点灯していない、あるいは電源ランプがどこにあるのか分からないという場合は「電源ボタン以外のボタンを押して画面が表示されるかどうか」を確認してみましょう。電源ボタンを押していないにも関わらずリモコンが表示されたという場合は、電源が落ちているのではなく、リモコンの画面表示だけが節電されているという状況です。
リモコンの画面表示を消さない方法(節電モードを解除する方法)
こちらのリモコンで言えば、電源ボタンを切った状態でふろ自動ボタンを2秒間押すという作業から設定画面に入ります。リモコンによっては分かりやすい位置に「設定」というボタンがあり、そこからオン/オフを選ぶことができる機種もあるので、一概に「〇〇をすればOK」という手順はありません。
リモコンの種類によって設定方法が変わるので、詳しくはお手元の説明書をご覧ください。
ちなみに「説明書なんて無くしちゃった」という方は、お使いの機種さえ把握していれば各メーカーの公式サイトでダウンロードできます。機種を調べるには給湯器本体に貼られているシールに記載されているので確認してみてください。
給湯器リモコンにも品番が記載されていますが、それは給湯器の機種ではなくリモコンの型番になるため注意してください。
省エネ設定以外で給湯器リモコンの電源が消えてしまう場合
使用していてエラーが出ていないか
省エネ設定・節電設定もしておらず、それでも気が付いたらリモコンの電源が落ちていることがあるという場合は、給湯器本体に何かしらの不具合が起きている可能性があります。
まず確認して欲しいのは「エラーの有無」です。何かしらのエラーが出た場合、そのエラーを保持する場合と保持しない場合があります。
分かりやすく言うと、〇〇番のエラーが出た時に「そのままにしていると勝手にリモコンの電源が落ちてしまう機種やエラー番号がある」ので、まずはその可能性を消したいところです。
もちろん修理依頼をしてもらえれば、給湯器の基板に残された情報から「何のエラーが出たか」などはチェックできるので、仮に番号を見逃したという場合でも心配する必要はありません。
エラーが確認できず、勝手に電源が落ちるという場合
エラーが出たわけでもなく、勝手にリモコンの電源が落ちているという場合は「電装部の不具合」を疑った方がいいでしょう。最も多いのは外置きの給湯器で「リモコン線が腐食している」という不具合です。
屋内設置型の給湯器の場合はリモコン本体の不具合や電装基盤の不具合などが怪しまれますが、屋外設置型の給湯器の場合は、リモコン線が腐食しているだけというケースが多いです。
給湯器リモコンは給湯器本体と線で繋がっており、給湯器本体からの電圧によって動作しています。この線の一部が腐食していたり、接触不良を起こしていたりすると「調子がいい時は問題ないんだけど、調子が悪いと電源が落ちたり、電源が入らなかったりする」という症状になります。
これに該当する方は、別記事を用意していますのでそちらをご覧ください。
関連記事「給湯器の電源が勝手に落ちる」場合は、修理依頼の前にリモコン線をチェックしてみよう
まとめ
給湯器のリモコンが勝手に消えてしまうという場合は、まずは省エネ設定をチェック!
設定上の問題が無いことを確認したら、そこで初めて給湯器の不具合を疑おう!
外置きの給湯器なら、リモコン線が腐食しているケースが非常に多い
結構深刻な不具合だと思っていたら、実際は「省エネ設定になっていて勝手に消えていただけだった」ということもあります。この場合も出張料・点検料が発生するので、まずは「リモコン表示が消えていても、電源ボタンが点灯していないかどうか」を確認してみてください。
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