給湯器のリモコンが故障したらこうしよう!プロが捧げるアドバイス

 

給湯器の故障において、リモコンが壊れてしまうというケースは意外と少なくありません。

経年劣化で壊れてしまうこともあれば、落雷や停電の影響で壊れてしまうこともあります。

 

問題なのは「リモコンが壊れたというだけで、実際にはお湯が使える」というケースがあるという点です。

このような状況になった場合、リモコンを交換するのにも決して安くない修理費用が発生し、ひどい時には「リモコンがもう手に入らない(部品供給が終わっている)」ということも可能性として考えられるでしょう。

 

そこで今回は、給湯器のリモコンが故障してしまって悩む人に向けて、修理のプロである私から1つアドバイスを捧げたいと思います。

リモコンの交換に対して踏ん切りがつかない、あるいはリモコンがもう入手負荷で修理不能だけど、お湯が使えるのに給湯器の交換はしたくないという人は、ぜひ参考にしてください。

目次

給湯器のリモコンがいくつ搭載されているか

まず確認したいのが「給湯器のリモコンがいくつ搭載されているか」です。

給湯器の種類によっては、リモコンが2つ以上設置されているタイプも存在します。お風呂のお湯張り、追いだき機能がある場合は、浴室にもリモコンが設置されているはずです。

 

結論から言うと、落雷や停電の影響で電装部が壊れてしまったという特殊なケースを除き、複数のリモコンが同時に壊れるということは考えにくいです。

なので、もし複数のリモコンが搭載されている場合であれば、壊れてしまった方のリモコンを諦め、生き残った方のリモコンだけで操作すると割り切れば十分に使用できると思います。

 

もし台所と浴室にリモコンが設置されている場合において、浴室側のリモコンが壊れてしまったという場合、お風呂に入りながら追い炊きができないという不便さは残りますが、数万円かけて修理をする必要はなくなるでしょう。

 

「不便なのは嫌だから、お金を払ってリモコンを交換するか」

「数万円の負担は大きすぎるから、多少不便になっても我慢するか」

 

どちらでも好きな方をお選びください。

※詳しくは後述しています。

 

リモコンが1つしかなく、それが壊れてしまったという場合

お風呂の追い炊き機能などがなく、給湯機能しかない給湯器の場合、リモコンは1個だけというケースもあります。

このリモコンが壊れてしまった場合は、別のリモコンでカバーするということが不可能になってしまうため、出来ることなら交換した方がいいです。

 

しかし、もし「リモコンがもう手に入らない」というケースであれば、無理に給湯器を交換する必要もありません

 

1つしかないリモコンが壊れてしまい、そのリモコンがもう手に入らない(部品供給が終了している)という場合だと、普通に考えたら「給湯器を新品にしないといけない」と考えてしまいがちです。

しかし実際は、そういうわけでもありません。

 

お客さんの立場からしても「本来ならリモコンを交換するだけで普通に使用できる状況なのに、そのリモコンが手に入らないという理由だけで、実際にお湯が使える機械を買い替えなければならないというのは腑に落ちない」という人も多いです。

このような場合は、給湯器の修理業者に依頼して「常に電源ON、高温設定」にしてもらいましょう。

 

給湯器のリモコンでは電源の入り切り、そして温度調整が可能です。リモコンが無くなってしまうと、これができなくなってしまいます。

給湯器は基盤の設定をいじることで「コンセントが差さっていれば電源は常にON、温度調整を一定の温度にする」ということが可能です。

この時の温度は、確か50℃とか60℃の設定になったと記憶していますが、各蛇口で水を混ぜて使うようにすれば、そこまで不便さは感じないでしょう。

 

リモコンが2つ設置されていて、片方が経年劣化で壊れてしまった場合

あとは「部品が手に入らないわけではないけど、リモコンの交換も修理費用が高くて踏ん切りが付かない」というケースもあると思います。

特に10年近く経った給湯器のリモコンを交換するとなると、もう片方のリモコンもすぐに壊れてしまう可能性もあります。

 

もっと言えば、リモコンを交換した後に今度はバーナーなどが壊れて高額修理になった場合、多くの人は本体の交換を検討することでしょう。

しかし多くのケースで、新品同様のリモコンを次の機械で再利用するということが難しいため、完全な無駄になってしまうんですよね。

 

このような場合、もしかすると業者の人は「リモコンを交換するか、本体を買い替えるか」の2択しか与えてくれないケースもありますが、ここで「壊れたリモコンは諦めて、生きている方のリモコンだけでギリギリまで使う」という選択肢もあります。

 

これまでは2箇所で操作できていたものが、片方でしか操作できなくなってしまうと、利便性という面では大きく不便さを感じてしまうはずです。

ただしリモコン代も決して安くはなく、物によっては普通に2万~3万円くらい掛かったりするので、新しい給湯器ならまだしも、経年劣化が無視できないような年数の経っている物であれば、無理にリモコンを交換する必要もないと思います。

 

今回はとりあえずリモコンは1個で使用することにして、次に何かしらの不具合が出たら買い替えるという感じの「泣きの1回」がおすすめです。

 

まとめ

1個設置のリモコンが壊れてしまった場合は、高温設定にしてもらえばOK

2個設置のリモコンの片方が壊れてしまった場合は、1個だけで騙し騙し使うのもOK

年数の経っている給湯器本体だと、修理をしようと思って電源を落としただけで、もう電源が入らなくなるということも稀にあります。

そのくらいちょっとした落雷、停電でも電装部が壊れてしまうということが普通にあり得るので、そういう場合のリモコンの不具合については、無理に部品交換をする必要もないです。

 

あとは裏技的な感じになりますが、ヤフオク、メルカリなどで中古のリモコンを探してみるというのも面白いかと思います。

中古部品はトラブルも多く、メーカーは中古部品の取り付けはやってくれないと思うので、自分で交換できるという人は自己責任でやってみてもいいかも。

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この記事を書いた人

給湯器や暖房機、ガスコンロ、IH、システムバス、システムキッチンなどなど、住宅設備を修理したり取付交換する仕事をしています。

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