給湯器のリモコンの電源が勝手に付いたり消えたりするという症状は、経年劣化による不具合の中でも結構目にする機会が多い症状の1つです。
ただしその症状は案外簡単に直るケースも多く、給湯器に関する修理の知識が無くても電気配線などの簡単な知識があれば直せることも。
というわけで今回は、給湯器のリモコンの電源が勝手に落ちるという症状の場合に考えられる不具合について解説していきます。
まずは「省エネ設定」を確認
給湯器には、使用していない時にリモコンの表示を意図的に消す省エネモード、節電機能が搭載されています。
これは一定時間リモコン操作をしなかったり、給湯器そのものが動作をしなかったりすると勝手に消えるというものです。
もちろん電源は入ったままで表示は消えているだけなので、この場合であれば蛇口を開ければ給湯器は燃焼動作に入ってお湯が出ますし、それに伴ってリモコン表示も点灯します。
この省エネ設定は、購入時の初期状態でONに設定されていることが多いです。
仮にOFFにして使っていたという人も、ブレーカーが落ちたり、落雷によって停電になったりすると、初期状態に戻ることがあるので、まずは設定の確認をおすすめします。
関連記事「リモコンの画面表示がいつの間にか消えている」という場合は設定をチェック!
設定に問題が無いなら、第一に考えられるのは電装部の不具合
リモコンが勝手に付いたり消えたりする原因として、真っ先に疑われるのはリモコン本体の経年劣化です。
それも給湯器のリモコンは複数設置されていることがあり、台所の他にお風呂場に設置されていることもあるので、そのどちらかが悪いor両方が悪いという診断をするのがセオリーです。
そしてリモコンが正常であるという判断になると、そのリモコンに情報や電力を供給している基盤や線が怪しいという判断になります。
リモコン線の腐食というケースも意外と多い
もしあなたの家の給湯器が外にあるタイプなら、単純に端子台でリモコン線が腐食しているだけという可能性も考えられます。
このリモコン線が腐食していて「切れそうだけど完全には切れていない」という場合に、リモコンが勝手に付いたり消えたりなどの接触不良のような症状を出すことがあります。
もしこの症状であれば、我々プロが診断して修理するとなると、診断時間も含めて30分も掛からずに修理料金が作業料+出張料で5000円~10000万円という内容になることもあるので、もしお客さん自身で簡単に直せたらお得ですよね。
ちなみにリモコン線が繋がれている位置は機器の種類によって異なり、上記画像のように機器本体の中に線が入っていく場合もあれば、機器本体の外側にビス留めされている小さなカバーがあり、そのビスを外すことですぐに確認できる場合など様々です。
いずれにせよ給湯器本体に入っていっている線(給湯器から出てきている線)で、コンセントプラグでないものがリモコン線であると思われます。
手直しは腐食部分を切断して繋ぎ直すだけだが…
実際に腐食している場合は、銅線部分が変色していたりするので一目で分かると思いますが、当然ながらショートさせないように気を付けなければなりません。
ショートさせてしまった場合は、リモコンはもちろん基盤が壊れてしまうことも考えられるため、修理費用をケチった結果その何倍もの修理料金がかかってしまうというケースになってしまうこともあります。
少なくとも「ショートって何?」というレベルの人は手を出さない方が無難でしょう。
「ショートさせなきゃいいのね、了解了解♪」くらいの人であれば確認してみる価値はあると思いますよ(手直しする場合は自己責任でお願いします)。
まとめ
リモコンが勝手に付いたり消えたりする場合は、簡単に直せることもある
ちなみに「台所のリモコンは正常なんだけど、お風呂のリモコンの調子が悪い」という場合に、いざ診断してみると台所のリモコンが故障していたというケースもよくあるので、この手の不具合は診断してみないと何とも言えません。
ただ、外に設置されている給湯器であれば、リモコン線が腐食しているだけということも多いので、電気関係に少しでも詳しい人なら簡単に直せることもあります。
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