給湯器を買ったとして日付的に最新の機械が取り付けてもらえるとは限らない

給湯器本体には型式や製造年月日などの情報が書かれたシールが貼られています。

お客さんの多くは普段は給湯器本体をじろじろ眺めたりはしないものの、新しい給湯器を買った直後くらいは眺めるという人も多いのではないでしょうか。

そんなときに気付いた日付らしき表記。これがもし製造日だとすれば「最新の機械ではなく、古い機械を取り付けられた!」と怒りを感じてしまう人も少なくないんじゃないかと思います。

そこで今回は「給湯器を買ったとして日付的に最新の機械が取り付けてもらえるとは限らない」ということについて説明します。

目次

製造番号は本体が作られた日付を含む番号になっている

みなさんのお家についている給湯器本体には、正面にシールのようなものが貼られていると思います。これを見ると「この機械がいつ作られたか」を知ることができるんです。

シールに記載されている情報は、アルファベットなどの羅列による給湯器本体の型番なども記載されているため、パッと見だとどれが日付なのかわかりにくいかもしれませんが、注意深く見ていくと「西暦+年月」のような数字だけの羅列が確認できると思います。

そこで、例えば2018年5月に取り付けた機械の番号が2018年1月に付けられた機械だとしたらどうでしょう。「5月に買ったのに4ヵ月前の古い機械を売りつけられた!」と思いますか?

 

給湯器は基本的には受注生産ではない

給湯器の取り付けをする会社は、基本的に複数台の在庫を抱えています。

それは給湯器が壊れて困っているお客さんの中には「多少高くてもすぐに取付をしてくれる業者に頼みたい」という人が多く、そんな時に「ウチなら在庫があるのですぐにできますよ!」と2つ返事で返せるからです。

なので半年程度の時期のズレであればそこまで珍しいものではありませんし、仮に会社に在庫が無くてメーカーの工場から取り寄せたとしても、そのくらいの誤差がある機械が送られてくるということは珍しいことではありません

しかしこれは給湯器に限らず、ほとんどの電化製品でも同じことが言えるでしょうし、車なんかもそうだと思います。食品なんかも賞味期限内であれば、古いものも普通に陳列されるじゃないですか?それと一緒です。

ちなみに当社の場合だと、そこまで給湯器を大量に売っているわけではないので、そもそもの仕入れが多くの業者よりも少ないという部分はありますが、2ヶ月遅れ~3ヶ月遅れくらいは珍しくないと思います。

 

保証はいつから?

給湯器には1年間(BL品なら2年間)の保証期間がありますが、これは製造された日からではなく、取り付けて使用を開始した日からの適用になります。

なので極端なことを言うと、1年前に製造された機械を取り付けられたとしても、そのせいで保証がなくなるということはありません(当たり前ですよね)。ただし、もしそういう状況なんだとしたら修理依頼をするときに「取り付けて1年以内なのに壊れた」と一言添えるといいでしょう。

問題は「給湯器を修理に来た業者にとっては、その製造年月日が使用期間の第一の判断材料」となってしまう点で、もしシールの日付では1年以上経っているけど、使用期間は1年以内という場合は、忘れずに自己申告してください。

ちなみにお客さんの中には「シールの日付では1年以上経っているけど、使用期間は1年以内」と自己申告してくる人の中にも、使用期間も1年をしっかり超えている場合もあり、嘘なのか勘違いなのかはわかりませんが、その場合はしっかりバレますのでご注意を。

確かに2年も3年も経っている機械を取り付けられるのは気持ちの良いものではありませんが、1年以内であれば珍しいことではありませんし、半年くらいの誤差ならザラにあるので、そこまでこだわる必要もないのではないかと思いますよ。

 

私の経験談

私がこれまで扱ってきた本体で1番期間が空いた機械は1年6か月でした。それは普段はあまり売れない機種で、当社で1度売れたものがキャンセルになってしまい、在庫として1年半残っていたものになります。もちろん未開封・未使用です。

それを販売する際は、お客さんに一言「ちょっと長く在庫している機械になるので、気になる場合は別で新しい物を取り寄せますし、もしこの機械で良ければさらに1万円値引きします」と伝えました。

状態としては新品なので、特に最新のものと比べて1年半早く壊れるというほど単純なものでもありませんが、やはり気にするお客さんは気にすると思ったので事前に説明しています。

この場合は私の中でも「1年はさすがに…」と思う部分があったのでお客さんに事前に説明しましたが、半年くらいの誤差なら改まって説明したりしないので、よくあることだと思ってください。

 

まとめ

製造年月日と購入日に誤差があることは、別に珍しいことではない

古い機械だからと言って保証が切れるということもない

人によっては気になると思いますが、取付時期の遅れがあるからと言って早くに壊れるというデータは出ていませんし、数年を超えるような極端な場合はそういうことが考えられるかもしれませんが、基本的に機器寿命は「使い方」「使用頻度」「水質」などに起因することが多いです。

別に数ヶ月前の機械を取り付けられたからといって、その業者が悪徳業者だということはありませんので、ご安心ください(どうしても納得できないのであれば、文句の1つでも言ってみると粗品が貰えるかも)

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この記事を書いた人

給湯器や暖房機、ガスコンロ、IH、システムバス、システムキッチンなどなど、住宅設備を修理したり取付交換する仕事をしています。

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