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「修理中に悪い症状がでなくても修理ってできるの?」に答える

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給湯器の故障には全く使えなくなってしまう症状が多いですが、中には「電源の入切で使えるようにはなったけど、またすぐに停止してしまう」というケースや、時には「調子が良い時は普通に使える」というケースも少なくありません。

 

しかしお湯を使わない日はほとんどないでしょうから「これが原因でいつ止まってしまうか分からない」ということで、割と早い段階で修理を希望するお客様は非常に多いです。

しかし、もし「昨日お湯がぬるい瞬間があった。エラーは出ていないし、それからは調子が良いみたい」というような場合だと、調子の良い状態の給湯器を見て原因が判明するケースは極めて低いです。

 

以下では「修理中に悪い症状がでなくても修理ってできるの?」という質問に答えていきたいと思います。

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修理中に症状が出ない場合

症状がエラーとして出ていない場合

お客様が言うところの悪い症状が出たという時に、それがエラーとして現れていない場合は相当困難だと思います。

なぜなら「一過性のものだった」とか「お客様の気のせいだった」という可能性が否定できないからです。

 

冬場に良くある不具合は凍結ですが、たまたまちょっとだけ凍っていた時に氷の粒がセンサーに詰まって、水流が検知できずに燃焼しないという症状が発生したとしましょう。

お客様にとっては「蛇口を開けたら水が出てきた」という事実から凍結だなんて微塵も思わないでしょうし、私たちが点検させていただいた時に氷の粒が溶けて無くなっていたら、それを探り当てるのは相当困難だと言えます。

 

この場合はエラーも出ませんし、この先も似たような症状が現れるということは考えにくいです。

厳密に言えば給湯器の故障でもないので、お客様は「また同じ症状になったらどうしよう」という不安が残りますし、私たち修理業者としても「何が原因か全くわからない」となってしまい、双方にとってモヤモヤが残ってしまうことも少なくありません。

 

過去の症状がエラーとして出ている場合

例えば過去に悪い症状が出たという証拠(エラーの履歴など)があれば、それを原因に見ていくことが可能なので、何も手掛かりがない状況に比べると診断はしやすいです。

しかし、それで正確な診断ができるかというと非常に難しいと言わざるを得ません。

 

それでも安全装置が作動したというような不具合の場合は、電源の入切で復旧することは考えにくいので、この可能性がなくなるだけでも非常に大きいですし、少なくとも「何系統のエラーだったのか」から皮切りに推測できます。

そしてもしその症状がしばらく出なかったとしても、他の現場の事例や自分の経験と照らし合わせて「ここが悪いかもしれないから、イチかバチかで交換して様子を見てみますか?」という打診もしやすいです。

 

不具合が出ない時の対処法

ここからは「もし修理訪問した際に悪い症状が出なかった場合に、実際に私がお客様に提案させていただいている対処法」についてご紹介します。

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恐らく「これじゃないか?」という部品の交換を提案させてもらう

ある程度のヒントがあれば、その機種の特徴やこれまでの経験から「もしかしたらこの部品じゃないか?」と推測できるケースがあります。

その場合はお客様に事情を説明し、怪しい部品を交換させてもらって様子見にするというパターンが多いです。

 

悪い症状が出る確率にもよりますが、もし2~3日に1回は出るという場合であれば1週間そのまま様子を見てもらい、症状が出なければ「交換させてもらった部品が原因だった可能性が高い」ということで、それに関する費用を請求させていただいて修理完了です。

もしそれでも変わらず悪い症状が出たという場合は、またイチからの診断をさせていただきます。

 

もちろん事前に「これで直れば〇〇円の費用です」という事前説明はさせていただきますし、万が一それで直らなかった場合は、その部品は元に戻しますのでこれによる費用は発生しない旨も事前に説明致します。

 

燃焼系統が怪しいのであれば、軽く整備・調整してみる

例えばE-110、E-111などの燃焼不具合の場合は、燃料の一時的なエア咬みが原因でも発生しますし、極端なことを言うと外の風が強かっただけで発生してもおかしくないエラーです。

それと同時に、ガス給湯器であればガスの燃えカスなどが詰まっていたりすることが原因で、調子が悪いと燃焼系統のエラーを出すということも珍しくありません。

 

新しい機械ではなく、かと言って古すぎる機械でもなく、燃焼系統のエラーを出した履歴が確認出来たらこのような対応をするケースが多いですね。

やはり悪い症状が出ないからと言ってそのまま帰るのでは、お客様も「何もやっていかないの?」と不安になるでしょうし、私どもとしても「お客様の問題を何も解決していない」という部分があるので、できれば何かしたいと考えます。

 

前項のように部品交換をしてしまった場合だと、たまに「あの時は1週間様子を見ても大丈夫だったけど、それから1ヶ月後に同じ症状が出た」と言われたりした時に「もしかして前回交換した部品って悪くなかったんじゃないの?」と言われてしまっても返品対応するということが難しいので、割と自信がある時やお客様の理解が得られるときでなければやりません。

 

その点、コンプレッサーで燃焼部の掃除をするとか点火プラグを磨くなどの整備・調整であれば、もしこれで直らなかったとしてもオーバーホールの意味合いは兼ねているので無駄にはなりませんし、部品交換に比べて金額も安いので納得していただけることが多いです。

 

様子を見て使ってもらう

点検中に悪い症状も出ず、エラー履歴の確認もできず、再現性も非常に低くてお客様も「1度だけ調子悪かったけど、それ以降は問題なく使えている」というパターンの場合は、大体そのままお客様に1週間ほど様子を見てもらうことが多いです。

 

一通り給湯器を点検し、そこで異常が確認できなければ一旦修理を保留にし、1週間ほど普通に使用していただきます。

もし不具合が出たらすぐにお伺いして見させてもらうことにし、もしその1週間で不具合がでなければ、お客様の意向で「このまま使用するかどうかを判断してもらう」というカタチになります。

ここでの選択肢は「そのまま使うか、今ある材料の中で1番怪しいと思われる部品を交換してみるか」のどちらかであることが多いですね。

 

その時に保証期間内の新しい給湯器を使用している場合や保険に加入している給湯器なら、お客様に費用が発生してしまうというリスクを考えなくて済むので、1番怪しい部品を交換することが多いです。

古い機械(10年近く経った機械)であれば、経年劣化の可能性をお伝えし「何か対策してもまた次から次に故障してしまう可能性があるから、もしまた同じような症状が出たら修理ではなく買い替えた方がいい」という案内をさせてもらうこともあります。

 

ちなみに様子を見るという選択肢を取った場合、お客様にとっての「給湯器の調子が悪い」という悩みは解決していないにも関わらず、我々は出張診断料をいただくカタチになるので、これを不満に感じるお客様も少なくありません。

なのでこちらとしては「必ず何かしらの調整は行うようにする」ように心掛けてはいますが、あまりにもヒントがないと何をしていいのかの判断も難しく「下手に触って作業料を貰うくらいなら、このまま使ってもらった方がお客様にとっていいのでは?」と思うこともあります。

 

もし、原因不明という判断で出張診断料を請求されるのが納得できないという場合は「割と高頻度で悪い症状が出る」という状況になってから業者を手配するというのも1つです。

逆に「出張点検料くらい払うから、とりあえず見て分かる不具合なのかどうなのかを見て欲しい」という場合は、喜んで点検させていただきます。

問診の際に「〇〇日に1回くらいの頻度で症状が出る」などの詳しい状況を教えていただけるとありがたいです。

 

まとめ

点検の際に不具合が出ないと正確な判断をすることが難しい場合が多い

点検させてもらうとそれだけで点検診断料が発生する

1度だけ調子が悪く、その後は何事もなく使えているという状況でも、お客様からは「またなるんじゃないかと不安だから直して欲しい」と言われます。

正直言って1週間に1度起きるか起きないかくらいの頻度だと原因が見抜けないことも多く、様子見などをさせてもらったりして1回や2回の訪問で修理が完了しないケースも珍しくありません。

 

日中働いてらっしゃるお客様の場合は、お時間を頂くのも難しいかとも思うので、その辺りも考えて修理依頼するかどうかの判断をしてみることをおすすめします。

もちろん早期発見できたおかげで高額修理にならずに済むケースというのもあるので一概には言えませんが、我々としても「何もやらずに帰るのは良くない」「原因が分かりませんという無責任な発言はしにくい」「何かやってもそれで直ったと言えないような状況でお客様に修理代金は請求しにくい」などの葛藤もあるので、その辺りは何とかご理解いただけると嬉しいです。

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