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給湯器の排気でご近所トラブル!?その防止策とアドバイス

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私は給湯器の修理・メンテナンス業務に携わっています。

主に「給湯器が故障したから直してほしい」という依頼を受け、お客さんのお家にお邪魔させていただき、そこで給湯器の故障内容を診断しているわけですが、状況によっては「これは修理するよりも買い替えた方がいいかも…」という状況になるので、そのような提案をすることも仕事のうちの1つです。

 

ところが、そのような内容とは少し趣旨の違う依頼を貰ったりもします。例えば「給湯器の排気ガスがお風呂の窓から入ってきて不快だから、何とかならないか?」とか。

特に困ってしまうのが「我が家の給湯器の排気でお隣さんとトラブルになっている」という、排気ガスを巡るご近所トラブルです。これは意外と多いうえに、ひどい時には「裁判」なんて単語も飛び交う事態に繋がったりもします。

この記事では、これまでに私が見てきた事例を踏まえながら「給湯器の排気でご近所トラブルが発生した場合の防止策とアドバイス」についてご紹介するので、同じような境遇の方はぜひ参考にしてみてください。

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給湯器の排気ガスを巡る不満・トラブル

 

自分の家の窓から排気が入ってきてしまう

夏場に多いのが「窓を開けている時に給湯器を使用すると、排気ガスが窓から入ってきて気持ち悪いから何とかならないか?」というものです。

このようなトラブルを予め考慮して、給湯器の位置から風下になるような位置には解放率の高い窓を設置しないように設計してくれる大工さんも少なくないのですが、この手の相談は少なくありません。

 

そもそも給湯器の多くは追い炊き機能やお湯はり機能など、お湯を作るだけではなく「お風呂を沸かす機能」を有しているので、燃料効率などを考えるとお風呂場に近い場所に設置するのが最適です。

そうなると「お風呂の窓=給湯器の排気ガスを拾ってしまう位置」というケースは、決して珍しくないことが多いと言えるでしょう。

 

そしてもう1つ無視できないのが、給湯器の経年劣化です。給湯器の機器寿命は7年~10年ほどが目安となっていますが、使用年数が経てば経つほど燃焼能力は弱まり、排ガスのニオイも強くなっていきます。

「最初は気にならなかったけど、徐々に排気ガスのニオイが気になってきた」というケースでは、給湯器の燃焼状態が関係しているケースも少なくないので、この手の場合はガス給湯器をオーバーホールするというのも有効な手段です。

 

お隣さんの外壁などが煤けて汚れてしまった

「なんでこうなった!?」と思うのと同時に、非常に厄介な問題に発生してしまうケースが多いのが「お隣さんに実質的な被害を与えてしまった」というパターンです。

給湯器の排ガスがお隣さんの外壁や、ちょっとした小屋、プレハブなどに当たり続けた結果、目に見える形で外壁の色を大きく変えてしまったというケースは、決して少なくない事例である上に大きな問題に発展するケースも珍しくありません。

大きな問題に発展してしまう理由として、被害者が我慢できなくなってから声を荒げるという点、そして原因の所在が判明しにくいという点が挙げられます。

 

排気ガスの影響で外壁にダメージが見えるまでには、それなりの時間を要するわけですが、お隣さんの立場からしても「何の被害も出ていないうちにクレームを言うのは時期尚早なのでは?」という部分があり、初期の不満は胸の内に秘め、取り返しが付かないほど大きな問題になってから爆発させるというケースが多いです。

夫婦喧嘩などでもそうですが、「あの時から思ってた/あの時はこうだった」という過去の話を持ってくると収拾がつかなくなることが多いような気がしませんか?まさにそんな感じです。

 

もう一点は「誰が悪いのかハッキリしない事が多い」という側面もあります。例えば給湯器を設置した後で、お隣さんがその近くに小屋を建てたケースもありますし、それがほぼ同時期だったというケースも否定できません。

給湯器が完全に後だったとすれば、そこに給湯器を設置した業者の判断ミスということになるわけですが、この業者が表に出てこない(廃業していたり、責任者が不明な場合など)ことは極めて多いです。

つまり被害者は被害者であっても、この場合で言う加害者(給湯器の所有者)も厳密に言えば被害者であるわけで、それなのになぜか隣人から捲し立てられ、本当の意味での責任の所在がハッキリしないとなれば、大半のケースで大揉めすることは間違いないと言えるでしょう。

 

給湯器の排ガスを巡るトラブルの解決策

排気カバーを取り付ける

排気カバー施工例

 

給湯器には別売り部材として「排気カバー」という物が存在します。排気口に取り付けて、排気の出る向きを変更するという物です。

上記画像では排気ガスの出る位置にフェンスがあって距離も近かったということから、排気カバーを付けて正面方向から横方向に排気が出るように変更しています。

 

これを使用すれば、正面に排気ガスが出るせいで発生してしまう被害の多くを防ぐことができるでしょう。

排気カバーは使用している給湯器の種類によって複数種類が存在しているうえに一般的なホームセンターなどでは取り扱われていないので、最寄りの営業センター(製造メーカー)か施工店に相談することをおすすめします。

 

「ニオイが気になる」ならオーバーホールやニオイの少ない機種への変更

ガス給湯器の場合、高効率タイプ(エコジョーズ)だと従来型のガス給湯器に比べてニオイは弱くなっています

最近はほとんどがエコジョーズに移行しているようですが、もし現在は従来型を使っていてニオイが気になっているという人の場合、次の機種にエコジョーズを採用することでニオイが気にならなくなる可能性があるはずです。

 

あとは経年劣化でも排気のニオイが強くなるということが多いので、使用開始から5年以上が経過している給湯器に関してはオーバーホールをするというのも1つだと思います。

オーバーホールは修理業者に連絡すれば引き受けてくれるはずです。料金はどんなに高くても出張料、作業料を含めて10000円~15000円で収まるかと思いますが、どこまでオーバーホールするかや使用している機種によっても前後するので、気になる方はメンテナンス業者に電話で問い合わせてみるといいでしょう。

 

まとめ

排気ガスの排出される方向を変えてトラブル回避できるケースであれば、簡単な部材を取り付けるだけでOK

給湯器の設置位置そのものに問題があるという場合は、一刻も早く施工業者に相談しよう

ニオイの大小であれば、機種の変更や定期的なメンテナンスで対策可能

 

自分の家の問題だけでなく、ご近所トラブルに発展してしまうと極めて厄介です。

本記事に到達した人は、既に何らかのトラブルを抱えているというケースがほとんどかと思いますが、未然にトラブルを防ぐためには「用がなくても家の周りの定期的な目視点検」などが一番効果的だと言えるでしょう。

問題点を見つけたら、まずは施工店に相談してみてください。もしくはメンテナンス業者でも的確なアドバイスは可能なので、最初は電話相談してみてもいいと思います。

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