水道業者を比較サイトやランキングサイトで選んではいけない理由

給湯器が故障した場合や、お風呂や洗面所が水漏れしてきたという場合に「どこに修理を頼めばいいか分からない」という方が大勢います。

そんな人の中には、Googleやヤフーで「都道府県 修理」とか「水漏れ 修理」などと検索をし、1番上に表示されるサイトでおすすめしている業者に連絡してみるという人も多いのではないでしょうか。

 

結論から言うと、これは損をしている可能性があります。損をしたくなければ、自分の頭で「どうするのがベストか」について考えてみてください。

以下では「水道業者を比較サイトやランキングサイトで選んではいけない理由」についてご説明します。

目次

比較サイト、ランキングサイトの多くは業者の良し悪しを比較していない

私が思う水道業者を比較サイトやランキングサイトで選んではいけない理由は「比較サイト、ランキングサイトの多くは、業者の良し悪しを比較していない」からです。

ブログサイトを作るうえで「〇〇 比較」「〇〇 ランキング」という検索ワードは、とにかく人気のあるキーワードと言われていて、言い方を変えると「金の成る木」と言っても過言ではありません。

 

だからとりあえず、サイト運営者は「比較してみよう/ランキングを作ろう」となるわけですが、日用品と水道業者をそれぞれ比較してランキングを作るとなった場合、比較することの労力、大変さって全然違いますよね?

シャンプーなら「こっちの方がしっとりする」とか「こっちの方がフローラルな香りがする」などの自分なりの根拠を示して比較することも可能なのですが、水道業者の比較ってどうやるんでしょうか。

 

水漏れを実際に止めてもらう手際の良さを比較?だったら同じ個所の水漏れじゃないと、ちゃんとした比較はできません。

その評価は何回のチャレンジで決定しているの?会社で1番出来ない人間がたまたま低評価をされてしまったら、二度目のチャンスがないまま低評価のレッテルを貼られちゃうの?

たまたまその業者が忙しい時に依頼があって、当日中の対応が出来なかったとしたら「対応×」って評価されちゃうの?などなど。

冷静になってみると、何をもってどう比較しているのか、それが全く伝わってこない比較サイトばかりです。

 

料金や対応の良し悪しを5段階等に分けて評価するのはいいですが、そもそもサービスを点数にして可視化するってことが難しいのに、その根拠を示さないサイトが多すぎます。

そんなサイトは、ほぼ間違いなく「サイト訪問者が業者に依頼した時に貰えるキャッシュバック額の大きさ」でランキングを組んでいるので注意しましょう。

 

比較サイトの全てが悪いわけではない!

1つフォローを入れておきますが、何も比較サイトの全てがそうだと言うわけではありません。

マンションをいくつも所有していて、色んな業者を試験的に試して評価しているという強者運営者がいるかもしれませんし、そこまで露骨な営利目的ではなく「独自の採点基準で、色んな人の口コミやレビューを総合的に判断してまとめた」という人もいるでしょう。

 

ただ、それを利用する立場である読者は「なんでこの業者が1位なのか/なんでこの業者がおすすめされているのか」くらいは考えてみてください

水道業者を褒める言葉として、ある程度のワードの相場は決まっていますが、少なくとも「理由の後付け感があるなら、運営者の都合でランキング順位が操作されている可能性」は疑った方がいいと思います。

 

365日、24時間対応はその業者だけなのか?最短〇〇分で対応可能という文言は、最短だから大半の業者に当てはまるんじゃないのか等々。

比較サイトを利用する場合は、自分にとって最適な水道業者を見つける前に「そのサイトが本物かどうかの見極めも必要になってくる」ので、私はあまりおすすめしません。

 

「じゃあどうすればいいの?」という人へ

「じゃあどうやって水道業者を見つけたらいいの?」という人へ、私なりのアドバイスも書いておきます。

比較やランキングというワードで検索するのではなく、例えば「水道業者+住所」などのワードで検索すれば、広告を除いて上位表示されるサイトは、おそらく自治体運営のサイトになるのではないかと思います。

 

その自治体のサイトでは、色んな業者の住所、電話番号を掲載しているだけなので、そこから自分のお家に近い所に電話して、相談してみてはいかがでしょうか?

相談してみた感じ、愛想が悪かったりすれば他に頼めばいいですし、親身に相談に乗ってくれるのであれば依頼してみるというのも1つかと思います。

 

その際は、

  • 自分が困っている内容について、対応できそうかどうか
  • 見に来てもらうだけでも出張料などは発生するのか

なども併せて確認しておくことをおすすめします。

 

自分で直接水道業者を依頼するという場合の注意点

ここで1点だけ注意点です。

もし自分で水道業者を手配するという場合、その業者が対応できないという場合だと、無駄に出張料などが発生してしまうケースがあります。

例えば、トイレからの水漏れ、お風呂からの水漏れという場合。トイレやユニットバスのメーカーに頼むべきなのか、それとも水道屋さんで対応できるのかを悩んだという人は結構多いはずです。

 

例えば上記画像の循環口から、ポタポタ水が漏れてくるという場合、水道屋さんに電話するべきなのか、それともユニットバスのメーカーに電話するべきなのか、もしくは給湯器のメーカーに電話するべきなのかは、正しい判断をして然るべき業者を手配しなくてはなりません。

ちなみに循環口からポタポタ水が漏れているという場合は、給湯器に原因があることが多いです。

関連記事「お風呂の循環口からポタポタ水が漏れてくる」場合はお湯張りの部品が悪いかも

 

一方で「お風呂の水が少しずつ減っていく」等の場合は、ユニットバスのメーカーか水道屋の管轄になることが多いです。

正規の業者でなければ、何かあったときに保証が受けられなくなったりしますし、住宅設備業界には「人の畑を荒らすな」という暗黙の了解もあるので、基本的に「自分の管轄以外の仕事が来たら、出張料や点検料だけを貰い、別の業者に依頼することを案内する」というケースも少なくありません。

その判断だけは正確にできるように注意しましょう。もしどうしても分からなければ、依頼をする前に電話で問い合わせ、その際に出張料の有無なども確認してみてはいかがでしょうか?

 

最後に

個人的には「比較、ランキング」などのサイトは、本物よりも偽物が多いと思っているので、これらのワードで検索をすることはおすすめしません。

もしどうしてもそれらのサイトに頼るのであれば、そのサイトが本物なのかどうか。独自の指標とは言いながらも、どの辺を点数として考慮しているのかをしっかりと踏まえたうえで利用するようにしてください。

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この記事を書いた人

給湯器や暖房機、ガスコンロ、IH、システムバス、システムキッチンなどなど、住宅設備を修理したり取付交換する仕事をしています。

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