不凍液の種類や濃度で悩んだら…不凍液は対応温度だけで選ぶこと勿れ!

 

暖房ボイラーを使用しているという人の中には「自分で不凍液を補充している」という人も少なくないと思います。

そんな人は、どのようにして不凍液を選んでいるでしょうか。

 

  • メーカーの純正でなければいけないのか。
  • 値段によって性質の違いはあるのか。
  • 対応温度は低ければ低いほど良いのか。

などなど。

 

このページでは「不凍液の選び方」について簡単に解説していきたいと思います。

目次

不凍液って何?

 

まずは不凍液という物が何なのかという部分について、簡単にご説明します。不凍液とは、読んで字のごとく「凍らない液体」のことです。循環液、暖房水、クーラントという呼び方をしたりもします。

暖房ボイラーでは、この不凍液が使用されていることがほとんどです。ボイラーが不凍液を温め、熱くなった不凍液が家中を巡ることで暖房として機能しています。

そのため、理論的には熱湯を流しているという状況に近いので、不凍液じゃなくて水でもその機能は果たせるということになります。

 

しかし、水だとボイラーが止まってしまうと凍る可能性が出てきてしまうので、不凍液が使用されているというわけです。

これによって、外出時などお家から離れる際に暖房ボイラーを停止させても、配管が凍結することもなくなりますし、万が一ボイラーが故障してしまっても、暖房配管が凍結する恐れは限りなくゼロにすることができるでしょう。

 

不凍液には種類がある

 

ホームセンターなどでは冬時期になると、多くの不凍液が店頭に並びます。

非常にカラフルな色合いをしていて、メーカー名が全面的に表示されている他は、果たして「どれがどんな不凍液なのか」という部分は分かりにくいのではないでしょうか。

 

基本的に不凍液は「色/対応温度/メーカー」くらいしか違いがありません。

純正か純正じゃないかという違いが1番大きいんじゃないかと思いますが、理論的には純正だろうがそうでなかろうが、性能に大きな違いはないだろうと思います。

 

不凍液は純正の方がいい?

 

何でもそうですが、純正とそうでない物を比較すると「純正の物の方が金額的に高い」というケースが多く、人によっては「問題ないなら安い方を使いたい」と考える人もいるのでは?

結論から言うと「不凍液は純正の方が望ましいですが、どうしてもというなら純正でなくても機能的には問題ない」と思います。

 

なぜ純正の方が望ましいかと言うと、故障した際にそれを理由付けにされてしまうケースがあるからです。

スマホなんかでもそうですが、バッテリーの持ちが悪くなって交換が必要となった場合、充電器は純正の物を使用しているかと聞かれるケースは少なくないのですが、それと同じ理屈ですね。

 

なので「不凍液は純正の方がいい?」と聞かれると「純正の方がいい」という答えになりますが、純正じゃなければ動かないということはないですし、それが原因で壊れやすくなるということは無いんじゃないかと思います。

ただし、純正じゃない不凍液には非常に数多くの種類があって、中には「これはちょっと品質が悪い」という物もあるかもしれません。そういうのを掴んでしまった時のリスクは高くなってしまうので、出来ることなら純正の不凍液をおすすめしたいです。

 

不凍液の対応温度は低い方がお得?

 

不凍液には対応温度があります。上記の不凍液は-40℃までと記載されていますね。意外と不思議なもので、-40℃対応と-20℃対応で値段がそんなに変わらないのが不凍液の大きな特徴です。

そうなると「じゃあ-40℃対応の物の方がいいんじゃないか?」と考える人が多いように思いますが、これにも一長一短があるので注意しましょう。

 

対応温度が低い不凍液を選ぶメリットは「どんなに寒くても耐えられる」という部分になります。

意外と分かりにくいデメリットは「対応温度が低いものほど粘度が高く、ポンプなどに負担が掛かりやすい」という部分です。

 

-40℃対応の不凍液は、-20℃対応の物と比べてドロッとしている分、それを循環させるポンプには負担が掛かりやすいので、言い方を変えると「暖房機そのものが壊れてしまう可能性が高くなるかも」ということが言えます。

そもそも日本国内で-40℃に到達するような地域に住んでらっしゃる方はそんなにいないと思うので、適切な物を選ぶのが1番いいでしょう。

雪国でも北海道の最北端とかでもなければ-20℃対応の不凍液で十分じゃないかと思うので、雪国じゃなければ-15℃とかで十分です。

 

不凍液は「混ぜるな危険」

 

個人的には「純正の不凍液を使わなくたって、故障率に大きく影響することはないんじゃないか」という考えを持っていますが、万が一壊れた場合に純正じゃないという部分を突かれる可能性がある以上、純正の不凍液を使用するのが無難じゃないかとも思っています。

 

しかし、現場によって純正の物を選ぶかそうでないかというのは、施工業者によるんですよね。そのため、メーカー以外の設備屋さんなどで施工した場合、何の不凍液を使ったかどうかというのは不明です。

もし不凍液が不足して補充や交換が必要になった場合、これまでに使用していた物と同じ不凍液を補充してやるか、あるいはまったく新しい物に入れ替えるかということが必要になります。

 

ある程度は色合いで判断も出来ますが、不凍液は経年劣化で色が変わることもありますし…。

不凍液の補充が必要になった際は、自分の判断で「きっと色合い的にもこれじゃないか?」と判断するのではなく、施工業者に確認しましょう。

ちなみに「エラー043(循環液不足)→手元に補充する不凍液がない」という状況になった時、人によっては水道水を足して応急処置をするという人もいますが、これに関してはリスクを理解した上で行うようにしてください。

関連記事暖房ボイラーのエラー043で水を足すことのリスクを説明する

 

まとめ

不凍液は純正の方が無難だが、純正じゃないからと言って大きな影響があるとは考えにくい

不凍液は対応温度が低い方が優秀というわけではない

不凍液は混ぜること勿れ

 

やはりメーカーとしては「自分のとこが販売している不凍液の責任は持てるけど、他社品の品質まで責任は持てない」という部分があるので、純正を使った方が無難だと思います。

実際に「本当にこれ大丈夫なの?」っていう不凍液も見ますし…。多くの不凍液は大丈夫だと思いますが、一部に不安な商品があるのも事実です。

あとは混ぜてはいけないという部分も分かりにくい部分ですので、E-043などで補充しようと思っている場合は、くれぐれも注意してください。

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この記事を書いた人

給湯器や暖房機、ガスコンロ、IH、システムバス、システムキッチンなどなど、住宅設備を修理したり取付交換する仕事をしています。

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