意外と軽視できないのが「熱交換器の結露」です。多くの場合は綺麗な銅がくすんで緑っぽく変色するだけですが、これは紛れもなく劣化の一種で、知らず知らずのうちに給湯器がダメージを受けているケースも少なくありません。
しかもこれはどこの家庭でも起こり得ることで、ある使用者の行動がキッカケになっていることが多いんです。今回は真夏に起きやすい熱交換器の結露について紹介していきたいと思います。
リモコンの電源は普段どうしていますか?
あなたは普段、給湯器のリモコンの電源はどうしていますか?ちなみにリモコンの電源をこまめに切ることは電気の節約にはなりますが、給湯器の機器寿命が長くなるとかそういうことはありません。
さて、本題に戻ります。給湯器の電源については、大きく分けて「使わない時は切る」「外出時などは切るが、それ以外は入れっぱなし」という2パターンではないかと思いますが、冬は何をするにもお湯を使うということで「冬は基本的に入れっぱなしだけど、夏は使う時だけ電源を入れる」というパターンもよく聞きますね。
電源を切っているのにお湯の蛇口を開けると…
リモコンの電源に関してはお好きなように使っていただければいいのですが、問題なのは「電源を切っているときにお湯の蛇口を開けているかどうか」ということです。
夏だと特に、軽く手を洗うくらいであれば水で洗うという人もいるでしょうし、夏でもお湯で洗うという人もいるでしょう。ただ、直感的に「お湯で洗おう」と考えてお湯の蛇口を開けたもののリモコンの電源が入っていなかったという人は、多くが「まぁいいか」とそのまま水で手を洗うのではないかと思います。
これって誰しも1度は経験があると思うのですが、いかがでしょうか?そしてこれを繰り返していると給湯器内の熱交換が結露し、徐々に変色していく可能性を引き起こしているんです。
結露が発生する原理
給湯器の中は基本的にお湯が通ることが多いうえに、熱交換器などは実際にバーナーで火がついてるわけですから、使用中は高温になります。そして使用してない間に徐々に温度は下がってはいくものの、基本的には急激な温度変化は起きません。
そんな時に、まだ予熱が残っている状態の熱交換器に冷水を通せば、熱交換器が結露してしまうのは想像に容易いでしょう。これによって少しずつ熱交換器が傷んでくることが考えられます。
まとめ
- 水は水、お湯はお湯の蛇口で使うようにしよう
正直、結露が起きたからと言って壊れやすくなるというデータは見つけることができませんでしたが、修理となった場合にお客さんを納得させるのには十分な材料だったりもします。
綺麗な銅の色をした熱交換器と、結露が原因で緑っぽく変色した熱交換器を見せられたら、多くのユーザーは「ずいぶん傷んでるなぁ」と思うでしょうし…。
少なくとも給湯器に対して良い行動ではないので、もしそういう使い方をしてしまっているという人がいたら、ぜひ注意しながら使ってみてください。
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