このページではノーリツ製ボイラー(給湯器、暖房機)のエラー610、611、613について、考えられる内容を解説していきます。
ここで紹介する事例はあくまで「このような内容であることが考えられる」というものであり、絶対にそうだというわけではありませんのでご了承ください。
また、機器内部の水漏れが原因で部品およびその周辺の電装部などを腐食させている場合は、何のエラーが出てもおかしくないため、これについては説明を割愛しています。
エラー内容
- E-610:燃焼用ファン異常
- E-611:給湯燃焼ファン異常
- E-613:暖房燃焼ファン異常
ボイラーにはファンモータと呼ばれる、吸気を取り込んで排気を排出するための部品が存在します。イメージとしては扇風機のような部品で、これが正常に動作しないと酸欠による不完全燃焼や、排気がうまく機器外に排出されずに不完全燃焼が起きることが多いです。
E-610は石油給湯器、E-611はガス給湯器、E-613は暖房用という区分に分かれていますが、基本的には似たような内容となっています。
考えられる不具合の内容
- ファンモータ、基盤不具合
- ファンモータに負荷がかかった(かかっている)ことによる動作不良
基本的にはファンモータや基盤に不具合があって、正常な回転数を出力できないという内容が1番多いです。その他のイレギュラーな症状として、ファンモータ内に虫や鳥、コウモリなどが侵入して負荷が掛かっていることも少なくありません。
いずれにしてもファンモータに不具合がある場合は異音を伴うことが多く、お客様の中には「爆発しないよな?」と不安になるほどの大きな音が出ることも。尚、これが原因で爆発することは99%ありません。
対処方法
お客様自身で対応できる部分はありません。ただし不具合が出ているにも関わらず騙し騙し使用してしまった場合は、不完全燃焼が進行してしまうことで本来の修理内容よりも被害が拡大してしまうことがあるため、早急に修理業者を手配することをオススメします。
ただし強風の影響で一時的にファンモータに負荷が掛かってエラーが出てしまっただけという可能性も考えられるので、そのエラーが出た時の天候状況などを含めて判断してみてください。
修理金額の目安
ファンモータの交換だけで済む場合は、全部込みで20000円~30000円程度になることが多いと思います。金額の幅が広いのは、機種によってファンモータの金額に差が大きいためです。
虫詰まりや鳥、コウモリなどが詰まっていただけでファンモータの交換が不要と判断されれば、1万円以下の調整料金で済むことが多いでしょうが、虫はともかく鳥などが侵入している場合は排気筒が破損している場合があるので、別途排気筒の交換も必要になるかもしれません。
あとは虫が原因の場合だと、おそらく虫が多い地域にお住まいがあって、なおかつ街灯など虫が集まる要因があるケースになるので、根本的な原因の改善が難しいという問題も。
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