給湯器の燃焼状態が気になるなら排気筒を見るといい

給湯器の不具合は急に来るので「何か前兆でもあればいいのに…」と思う人も多いはず。

実は全部が全部ではありませんが、ある程度の前兆があることは少なくありません。

 

ただしそれは修理のプロが見ても完全に見抜けるというわけではなく、本当に微妙な違いだったりもするので、普通のユーザーが気付くというのは難しいです。

でも、ある部分を見ることで素人でも給湯器の異変に気付けることがあります。

今回は「給湯器の燃焼状態が気になるなら排気筒を見るといい」というテーマで進めたいと思います。

目次

排気筒は燃焼状態のバロメーター

爪が健康のバロメーターと呼ばれるのであれば、排気筒は燃焼状態のバロメーターと言えるでしょう。

多くの排気筒は新品状態で銀色だったり鼠色だったりするのですが、経年劣化と共にくすんだ色になっていきます。

 

そして1番見て欲しいのは、排気筒の網や仕切りの部分(家の外に出ている部分)です。

排気筒は鳥などの生き物が侵入しないように網や仕切りが設けられているのですが、石油給湯器ならここに固まった煤の塊が付いていたり、ガスも粉状のものが固まったものが付いている場合があります。

 

指でそこをなぞった時に、その部分が周りと比べて明らかに綺麗になるようであれば、燃焼状態が良いとは言えないかもしれません。

ちなみに石油給湯器でここまでなっている場合は、機器が燃焼している時に排気筒を観察していると煤が舞っていることも珍しくないです。

 

石油給湯器の場合は外壁もチェック

石油給湯器の場合は煤けてくるので、不完全燃焼を起こしていれば外壁の黒ずみ具合ですぐにわかると思います。

外壁付近や排気筒が汚れていないのであれば、燃焼状態が悪い可能性は極めて低くなるでしょう。

 

酷い場合だと屋内のジョイント部分やアルミテープを巻いている部分にも煤が溜まっていたりするので、注意深く見れば素人でも十分に判断できるはずですよ。

※ただし年数が経過している場合は燃焼状態がそれなりに正常でも、少し煤けてきたり劣化してくるので、そこは注意が必要です。

 

音+排気筒で気になるなら点検依頼を

例えば「最近、給湯器の音が大きくなった気がする」という心当たりがあるのであれば、排気筒をチェックしてみて変色具合を確認してみましょう。

正直、ガス給湯器の場合は判断が難しいかもしれませんが、石油給湯器は比較的わかりやすいのではないかと。

 

この手の依頼にはお客さんの杞憂であることも少なくありませんが、初期段階で対応できれば高額修理にならなくて済むケースも多いですし、心配ならプロの点検を受けて「正常ですよ」と言ってもらえた方が安心できるのではないでしょうか。

 

まとめ

給湯器に違和感を感じたら排気筒をチェックしよう

煤の塊やガスの燃えカス成分が広範囲で固着していたら注意

勝手口の傍に排気筒があるという場合でもなければ、多くの人はわざわざ給湯器の煙突なんて確認しないという人が多いと思います。

燃焼音の大きさで異変を感じる人もいますが、音で気付くよりも排気筒を見た方が正確に判断できるケースも多いので、気になるという人はぜひチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

給湯器や暖房機、ガスコンロ、IH、システムバス、システムキッチンなどなど、住宅設備を修理したり取付交換する仕事をしています。

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